信用金庫でお金を借りるには?正しいローン商品の選び方と申込方法

この記事の監修者
荒井 美亜
貸金業務取扱主任者、2級FP技能士、税理士科目合格者、日商簿記1級、全経簿記能力検定上級
みんなのモビット担当
立教大学経済学部卒、立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティングの会社に従事する中で様々な金融関連の資格を取得。クレジットカードやファクタリングの知識も持ち合わせ、お客様からマネー相談を受けた経験も多数。
信用金庫でお金を借りるためには、信用金庫の営業区域内に在住もしくは勤務していることや、年齢条件を満たしていること、保証会社による保証を受けられることなどが条件です。借入条件を満たしている場合は、他の借入方法と比較し低金利で借入ができるため、利息を抑えたい方に向いています。
しかし、借入条件を満たせていない方や途中で満たせなくなる可能性がある方は、契約ができないため注意しなければなりません。
この記事では、信用金庫でお金を借りるための諸条件や流れ、さらに信用金庫以外でお金を借りる方法について解説します。
コラムの目次
信用金庫でお金を借りるための条件

信用金庫でお金を借りるためには、以下の条件を満たしている必要があります。
信用金庫でお金を借りる条件
- 1.信用金庫の営業区域に在住もしくは勤務していること
- 2.年齢条件を満たしていて、本人に安定した収入があること
- 3.保証会社の保証を受けられること
条件@信用金庫の営業区域に在住もしくは勤務していること
信用金庫は、営業エリアの地域に住んでいる方や、その地域で働いている方のための組織です。そのため、信用金庫からお金を借りる場合は、営業区域に在住もしくは勤務していることが条件です。
大別すると各都道府県に信用金庫があり、さらに、地域ごとにも信用金庫が存在しています。営業エリアも異なるため、自分が住んでいる地域もしくは、勤務している地域以外の営業区域の信用金庫からは、お金を借りることができません。
条件A年齢条件を満たし、本人に安定した収入があること
信用金庫からお金を借りる場合は、年齢条件を満たしていることに加え、本人の安定した収入が必要です。年齢条件は、各信用金庫によっても異なりますが、18歳もしくは20歳以上から65歳〜80歳までに設定されているところが大半です。
また、原則「本人に安定した収入があること」が条件ですが、配偶者に安定した収入があることを条件に融資をおこなう信用金庫もあります(配偶者貸付)。

条件B保証会社の保証を受けられること
信用金庫からお金を借りる場合は、保証会社による保証を受けられることが条件です。保証会社は、保証人と同じ役割として利用されます。
たとえば、信用金庫からお金を借りていたAさんが滞納してしまった場合、Aさんに代わって保証会社が信用金庫へ返済をおこないます。その後、保証会社がAさんに対して返済をおこなうよう、督促などをするという仕組みです。
保証会社による保証を受けることにより、顧客の信用力をあげて融資を受けやすくするのが狙いです。もし、保証会社からの保証を断られてしまった場合は、信用金庫からお金を借りることは難しいでしょう。
信用金庫でお金を借りる流れ
- 申込をする信用金庫を選択する
- 仮審査・審査を受ける
- 融資決定・融資を受ける
@申込をする信用金庫を選択して申込をする
はじめに、申込をする信用金庫を選択してください。信用金庫からお金を借りるためには、「在住地域もしくは勤務地域が営業区域となっている信用金庫」でなければいけません。
利用可能な信用金庫の中から自分が利用しやすい借入先を決定し、申込をしてください。申込方法はWEB上から申込をする方法のほか、店舗に直接来店して申込をする方法があります。
A仮審査・審査を受ける
信用金庫への申込が完了すると、はじめに仮審査がおこなわれます。仮審査にかかる日数は、ローンの種類や信用金庫によっても異なりますが、通常は1日前後(カードローン・フリーローンの場合)です。
その後、最終的な審査をおこないます。審査では、申込情報に誤りがないか、返済能力に問題はないか、保証会社からの保証を受けられるか、などについて確認をします。最終的に融資がおこなわれるまでには2週間程度の時間がかかります。
B融資決定・融資を受ける
すべての審査が完了し、問題がないと判断された場合は融資が決定し、実行されます。カードローンやフリーローンの場合は、申込から2週間程度で融資がおこなわれるケースが多くなります。
信用金庫でお金を借りるメリット・デメリット
信用金庫でお金を借りるためにはメリット・デメリットを知っておく必要があります。また、検討の際にはメリット・デメリットを踏まえたうえで申込をおこないましょう。
信用金庫のメリット
メリット
- 利用金額によっては銀行や消費者金融に比べて金利が低くなる場合がある
- 地域密着型のため融資の相談がしやすい
利用金額によっては銀行や消費者金融に比べて金利が低くなる場合がある
信用金庫は利用金額によりますが、消費者金融カードローンや銀行カードローンと比較して低金利で借入できる点がメリットです。たとえば、利用金額が100万円以下の場合、消費者金融のカードローンは年18.0%以下に設定されていることが多いですし、銀行カードローンは、年15.0%前後です。
一方で、信用金庫のカードローン金利は年10.0%前後(条件により異なる)としているところが多く、利用金額によって消費者金融や銀行より低金利であることがわかります。そのため、利用金額が100万円以下の場合は信用金庫からの借入が向いているでしょう。
たとえば、信用金庫のローン金利の一例は以下の通りです。
ローンの種類 | 金利 |
---|---|
カードローン | 11.5% |
フリーローン | 9.5%・14.0%(審査結果による) |
WEBフリーローン | 2.95%・5.0%・7.0%・10.0%・14.0%(審査結果による) |
条件やローンの種類によっても異なりますが、消費者金融カードローンや銀行カードローンと比較して低めの金利になる傾向があります。
地域密着型のため融資の相談がしやすい
信用金庫は地域に密着した非営利の金融機関です。そのため、信用金庫との取引を維持していると、今後、新たにローン契約を組む際に相談しやすくなります。
たとえば、今後マイカーローンや住宅ローンの相談をする機会があるかもしれません。そういった際、担当者との付き合いがあれば、相談しやすくなるでしょう。
信用金庫のデメリット
デメリット
- 審査に時間がかかる
- 対象地域外の方は借入できない
審査に時間がかかる
信用金庫からの借入には時間がかかるため、急ぎで融資を希望する方はデメリットに感じられるでしょう。
信用金庫への申込から借入までにかかる日数は、2週間程度の時間を要することもあります。そのため、すぐにお金が必要な場合などは間に合わない可能性があります。
急ぎでお金を借りたい場合は他の借入方法を検討しましょう。
対象地域外の方は借入できない
信用金庫は地域に密着して営業をおこなっている金融機関であるため、対象地域外に在住したり勤務したりしている方は借入ができません。
また、転勤や転職等によって勤務先や在住地が変わってしまった場合は、原則として借入金のすべてを一括返済する必要があります。そのため、銀行カードローンや消費者金融のカードローンといった借入方法と比較して、自由度が低いため注意が必要です。
信用金庫以外の借入方法とメリット
信用金庫以外で借入する方法として、以下の方法があります。
信用金庫以外の借入方法
- 銀行カードローン
- 消費者金融カードローン
銀行カードローン
メリット
- 審査スピードが早い
- 対象エリアに定めがない
- 適用金利の優遇がある
銀行カードローンで借入をする場合、早ければ申込をした当日中に借入ができます。遅くても翌営業日〜1週間以内で借入できるのが一般的です。そのため、信用金庫の融資スピードと比較して融資までの期間が早い点がメリットです。
また、地方銀行ではない限り営業エリアに定めがないため、全国どこからでも借入できる点が魅力です。
また、申込をする銀行との取引が一定以上ある場合は、適用金利が優遇されるサービスもあるため利息を抑えて借入できる可能性があります。
消費者金融カードローン
メリット
- 審査スピードが早い
- 対象エリアに定めがない
- 借入に特化したサービスが充実
消費者金融のカードローンは、最短15分で融資を受けられるのが魅力です。申込は24時間365日受け付けている上に、土日祝日の審査にも対応しているため、「今日中にお金を借りたい」と考えている方に向いているでしょう。
また、対象エリアに定めがなく全国どこからでも申込が可能です。今後転勤や引っ越しの可能性がある方であっても利用は可能です。当然、住所変更などの手続きは必要になりますが、全国から利用できるため転勤等を理由に一括返済を求められることはありません。
そして、消費者金融はカードローン事業に特化したサービスが提供されているため、信用金庫や銀行カードローンよりも利用しやすいです。
たとえば、SMBCモビットでは申込前に簡単な質問に答えるだけで融資可能かどうかを簡易的に判断してくれるお借入診断サービスがあります。
- お借入診断
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年齢、年収、他社借入金額を記入し、利用者が融資を受けられる状況なのか簡易的に診断するためのシミュレーションのことを指します。診断結果は目安であり、実際の審査結果と異なる場合もあります。
他にも、独自のアプリで借入や返済ができたり、現在の借入状況等を一目でわかるようになっていたりなど、様々なサービスがあり利用しやすくなっています。
カードローンを利用する際はSMBCモビットをご検討ください。
よくある質問
Q.どこからお金を借りるのが一番良いですか?
A.それぞれに特徴があるため、「どこが良い」といったことは一概に言えません。
お金を借りる方法はさまざまであり、自分に適した借入先はその方の目的によって異なります。
たとえば、転勤等の可能性がない方が「とくに急がないけど、数週間後にお金を借りたい」と考え、できるだけ低金利で借りたいと考えているのであれば信用金庫が選択肢に入ります。
一方で、「できるだけ早く借入したい」と考えているのであれば、消費者金融が選択肢になります。このように、目的や許容できる条件によって借入先は異なります。ご自身の状況に合わせて借入先を検討してみましょう。
Q.信用金庫は個人でも借入可能ですか?
A.信用金庫は個人でも利用可能です。
信用金庫は法人のほかに個人で事業をおこなっている方や勤労者(個人)の方でも借入ができます。ただ、それぞれ借入する目的や融資の種類が異なるため、契約内容には差があります。
たとえば、事業用資金を借入する場合は、対象者が法人や個人事業主となり、勤労者は借入ができません。一方、個人向け融資(カードローン・マイカーローンなど)であれば、勤労者が利用できます。
Q.今後、転勤の可能性がありますが、信用金庫からお金を借りることはできますか?
A.借入できる可能性はありますが、転勤された場合は一括返済の対象となるため注意してください。
信用金庫は各地域に密着したサービスを提供する金融機関であるため、転勤をして営業区域外に転出等した場合は一括返済を求められることがあるでしょう。
そのため、今後転勤の可能性があるのであれば、銀行や消費者金融のカードローンによる借入を検討されたほうが良いでしょう。
信用金庫以外からの借入ならSMBCモビットをご検討ください
信用金庫からお金を借りるためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。はじめに、営業区域内に在住もしくは勤務していることが条件です。そのほかに、年齢条件や保証会社の保証を受けられること、などの条件を満たしていなければなりません。
これらの条件を満たしていない、または契約途中で満たせなくなってしまった場合は、一括で求められる可能性もあるため注意が必要です。信用金庫は比較的金利が低く、メリットが多いのも事実ですがそのデメリットに不便さを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
もし、信用金庫以外での借入を考えているのであれば、全国からの申込が可能なSMBCモビットのカードローンをご検討ください。
監修者コメント
荒井 美亜
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
カードローンの審査において、信用金庫は消費者金融に比べて時間を要する傾向にあり、即日融資に対応していない可能性があります。また、口座が無いと利用できないケースも多いため、新規で口座開設が必要となる場合もあります。「新規で口座を作らず早くお金を借りたい」といった方は、多くの銀行と提携しており、即日融資に対応しているSMBCモビットを検討してもよいでしょう。