携帯代が払えないとどうなるのか|滞納するリスクと対処法を解説

この記事の監修者
高橋 孝治
貸金業務取扱主任者有資格者・国会議員政策担当秘書有資格者・法学博士
みんなのモビット担当
貸金業務取扱主任者の資格を保有する金融領域に関しての専門家。専門知識を活かしマネーに関するあらゆる相談に対応。また、金融の資格に加え、行政書士や特定社労士の資格も保有し、「法学博士」取得の法学研究者でもある。多岐にわたる知見を活かしあらゆる法律を研究するなど活躍中。
携帯電話の利用料金を払えないと、回線の利用停止や強制解約、信用情報機関への異動情報登録などさまざまな影響が起こります。
携帯電話は現代の社会生活において欠かせないものであるため、利用できなくなれば、仕事にもプライベートにも大きな不都合が生じるでしょう。今回は、携帯代が払えない場合に、起こり得るリスクや対処法について解説します。
一時的に携帯代が払えない方は、即日融資が可能なカードローンが有効です。SMBCモビットは申込から最短15分で融資が可能であるため、気になる方はご検討ください。
コラムの目次
携帯代が払えない時に起こり得る8つのこと
携帯電話の利用料金を支払わないままでいると、下記のことが起こり得ます。

携帯代の支払いができずに長期間経過してしまうと、携帯電話の回線が利用停止され、最終的には強制解約に至る可能性があります。また、スマートフォンの機種代金を割賦契約で購入されている方は、強制解約に至るまでに信用情報機関へ異動情報が登録されます。
- 割賦契約
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商品代金を分割支払いで購入する契約を指します。身近なものとしてはスマートフォンの本体購入時の分割払いがあります。
- 異動情報
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ローン商品や分割払いの返済に対して、長期間の滞納または、債務整理や破産してしまった状態のことです。信用情報機関にネガティブな情報として一定期間登録されます。この情報のことを異動という場合もあります。
携帯会社から催促を受ける
支払期日に携帯代が支払えなかった場合、すぐに利用停止などの措置を取られるわけではありません。まずは携帯会社から催促を受ける形になります。
催促の方法は一般的に、携帯会社からSMSやメールが届いたり、振込用紙などが郵送されます。催促されるまでの日数は携帯会社によって異なりますが、大手携帯会社の場合は概ね支払期日から1週間程経過したタイミングになります。
連絡が来た、または振込用紙が届いた場合は、携帯会社が指定する方法で速やかに未払金を支払いましょう。
遅延損害金が発生する
携帯代を約束の期日までに支払いできなかった場合、遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、利用者が携帯代の支払いが遅れたときに、損害を償うために支払われる金銭のことです。
遅延損害金の金利は年14.5%程度ですが、携帯会社によって異なる場合があるため、詳しくは約款などを確認しましょう。
また、スマートフォン等を割賦契約(分割)で購入している場合は、その契約にも遅延損害金が発生します。
なお、遅延損害金の計算式は以下のとおりです。
- 利息の計算式
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利息=借入残高(元金)×金利(年率)÷365日(うるう年の場合は366日)×返済日までの利用日数
たとえば、支払金額1万円を1カ月間(30日)滞納した場合、遅延損害金は以下のように計算されます。
1万円×14.5%÷365日×30日=119円 |
返済日がさらに遅れたり利用料金が高額だったりする場合は、上記で計算された金額以上の遅延損害金が発生する可能性があります。
遅延損害金は、支払いがおこなわれる日まで発生し続けるため、支払いが遅延してしまったら、できる限り迅速に支払えるように行動しましょう。
電話回線の利用が停止される
携帯電話の利用代金支払日から1カ月程度経過すると、電話回線の利用を停止されてしまいます。これにより、電話の発着信やインターネット回線の利用ができなくなります。
携帯電話としての機能はすべて利用できなくなってしまうため、第三者と連絡を取ったりアプリを利用したりすることができません。
ただし、手持ちのスマートフォンなどでWi-Fiに接続すると、インターネット回線は利用できます。
しかし、スマートフォンを割賦契約で購入している場合、キャリア(携帯会社)側からネットワーク利用制限の手続きがとられることもあります。この手続きにより、Wi-Fiに接続しても一切の通信を利用することができなくなる可能性があります。
電話回線を強制的に解約される
携帯代の滞納が一定期間続くと、携帯会社から「契約解除予告」が届き、それでも支払いがなければ契約が強制解約されてしまいます。
携帯会社によって異なりますが、2カ月程度滞納が続くと契約が解除される場合もあるため、注意が必要です。
強制解約されてしまうと、仮に未払金をすべて支払ったとしても回線は回復せず、再度利用することはできません。そのため、新たに携帯回線を契約して通信可能な状態にする必要があります。
しかし、携帯代の未払情報は携帯会社間で共有しているため、新規契約を断られてしまう可能性が高くなります。
信用情報機関に異動情報が登録される
スマートフォンを割賦契約で購入している状況で、携帯代の支払ができず滞納している場合、個人信用情報機関に異動情報が登録されます。
端末代を割賦契約で購入した場合、毎月の割賦購入分の支払額は携帯電話の利用料金と一緒に請求される仕組みです。そのため、携帯代を支払わなければ、端末代金も滞納していることになり、信用情報機関に異動情報が登録されてしまうことになります。
異動情報が登録されてしまうことで、クレジットカードや各種ローンの契約ができなくなる可能性が高くなります。
債権回収会社や弁護士から連絡が来る
携帯会社は、自社での回収が困難であると判断した債権については、債権回収会社や弁護士などへ債権譲渡あるいは債権回収委託をおこないます。
債権譲渡や債権回収委託がおこなわれると、その業務を請け負った債権回収会社や弁護士などから連絡が来ます。債権回収会社は回収が困難な債権を専門に回収する会社であり、弁護士は法律の専門家です。
また、債権譲渡や債権回収委託をされてしまった場合、携帯会社と支払いなどについて直接話をすることができなくなります。債権回収会社や弁護士などと交渉して支払いの調整をしなければなりません。
強制執行により給与・財産が差し押さえられる
携帯会社や債権回収会社あるいは弁護士が請求をしてもなお、携帯代の支払いがおこなわれない場合は、強制的に債権が回収される可能性があります。この場合、法的手続きに基づいて裁判所が判決を下し、最終的には財産や給与債権が差し押さえられることになります。
差し押さえの対象となる財産の例
- 給与債権
- 預貯金
- 自動車
- 不動産
- 生命保険
仮に、給与債権が差し押さえの対象となった場合は、勤務先にも携帯代を滞納している事実が知られてしまうため、注意しなければなりません。また、給与債権だけでなく、銀行口座に入金されている預金や換金性のある財産等も差し押さえの対象となります。
生活に必要な財産を差し押さえられることはありませんが、給与等が差し押さえられることによって、日常生活に支障が生じる可能性が高いため、早急な対応が必要です。
携帯会社との新規契約が難しくなる
携帯会社は、各社で利用者の滞納後の契約解除情報を共有しているため、携帯代を滞納していると、他社との新規契約も難しくなります。
たとえば、NTTドコモで支払いを滞納している場合、auやソフトバンクといった他社での契約も不可能です。
また、auやソフトバンクが提供しているサブブランドである、UQ mobileやY!mobileでの契約もできません。
携帯代が払えないと回線はいつ止まる?
電話回線の利用が停止されるタイミングは携帯会社によってさまざまです。
一般的には支払い期日から20〜30日程度遅れると回線が止まるケースが多いため、1日でも早く料金を支払うようにしましょう。
携帯代が払えないときに検討するべき対処法
携帯代が払えない場合、早めに対処をしなければ、携帯電話の利用が停止されたり、信用情報に延滞した情報が登録され、他のローンの審査に影響が出る可能性があります。
想定外の出費が続いたなどで一時的に携帯代が払えない場合は、支払方法の変更や携帯電話の休止手続きなどの方法で解決できるかもしれません。具体的には、以下のような方法を検討してみましょう。
携帯代が払えないときの対処法
- 携帯会社に相談する
- クレジットカードの分割払いやリボ払いで支払う
- 携帯電話を一時的に休止する
- 不用品を売却して携帯代を用意する
- クレジットカードのキャッシングを利用する
- カードローンを利用して支払う
携帯会社に相談する
携帯代が払えないと分かった時点で、携帯会社に相談しましょう。
携帯会社に相談しても、支払期限の延長や分割払いに応じてくれる可能性は高くありません。しかし、プランの変更や休止手続きなど、現状に合った解決策を案内してくれる可能性があります。
クレジットカードの分割払いやリボ払いで支払う
一時的に資金が足りず、携帯代を現金で支払うのが難しい場合は、クレジットカード払いへの変更を検討しましょう。
クレジットカードで支払えば、支払日を1カ月程度延ばすことができます。
また、クレジットカードによっては、請求金額が確定したあとでもリボ払いや分割払いへの変更が可能です。

リボ払いや分割払いで支払えば、月々の支払負担を抑えられます。ただし、リボ払い手数料や分割払い手数料がかかる点には注意しましょう。
また、携帯代を口座振替などで支払っている方がクレジットカード払いに切り替える場合、手続きのタイミングによっては翌月以降の支払いからクレジットカード払いが適用されるため、今月分はクレジットカード払いできない可能性があります。
携帯電話を一時的に休止する
翌月以降も携帯代を支払うのが難しいと分かっている場合は、一時的に休止手続きをとるのも手段のひとつです。
携帯会社は、海外赴任や留学などで一定期間携帯電話を利用しない方に向けて、電話番号・メールアドレスを預かるサービスを提供しています。
一時休止の手続きをしておけば、利用を再開する際に休止前の電話番号・メールアドレスを引き継ぐことが可能です。
ただし、一時休止手続きをする際の契約事務手数料や休止期間中の月額料金がかかるため、慎重に検討しましょう。
不用品を売却して携帯代を用意する
自宅に普段使用しておらず、また市場価値のある物品を保有している場合は、売却を検討してはいかがでしょうか。
携帯代は高くても数万円程度である場合が多く、不用品を集めて売却すればその資金を確保できる可能性があります。たとえば、過去に使用していたスマートフォンや普段あまり使用していないブランド品などは、高値で売却できる可能性があります。
クレジットカードのキャッシングを利用する
キャッシング枠が設定されたクレジットカードを持っている場合、利用限度額に空きがあれば即日に現金を借入できます。
クレジットカードの会員専用ページや利用明細書などを確認し、キャッシング枠が付帯しているか、利用限度額がいくらに設定されているかを確認しましょう。
ただし、利用限度額を増枠する場合や、キャッシング枠を新たに設定する場合は、申込・審査の手続きが必要です。日数がかかる場合もあるため、携帯代の支払期日まで余裕がない方は事前に確認しましょう。
カードローンを利用して支払う
カードローンを利用して携帯代を準備する方法も検討しましょう。カードローンは原則として使い道に制限がないため、一時的に資金が足りず、携帯代を支払えない場合も利用できます。
なかでも消費者金融のカードローンは審査が早い傾向があり、即日中に携帯代を準備できる可能性があります。あくまでも一時的なもので、根本的な解決方法ではありませんが、検討してみましょう。
ただし、カードローンの返済に遅れた場合も、遅延損害金がかかる、信用情報機関に異動情報が登録されるなどの影響が生じる可能性があります。事前に計画的に返済が可能かシミュレーションをおこないましょう。
なお、携帯代の滞納により、すでに信用情報機関に異動情報が登録されている場合は、カードローンの審査に通るのは難しくなります。
SMBCモビットのカードローンは最短即日融資が可能
SMBCモビットのカードローンは、WEB完結であればお申込から最短15分で融資が可能です。※
一時的に携帯代が支払えず、お急ぎの方もぜひご検討ください。
※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります
携帯代が払えない事態を回避するための対策
携帯代が払えない場合、支払方法の変更や借入などで一時的に乗り切れたとしても、再度支払いが難しくなる可能性があります。携帯代が払えない事態に陥らないように、以下のような対策をおこないましょう。

プランの見直しや他社への乗り換えを検討する
毎月の携帯代が高いと感じている場合は、大手携帯会社のサブブランドや格安SIMへ乗り換えれば、負担を抑えられる可能性があります。
一般的に、店舗を少なくするなどの方法でコストを抑え、低価格でサービスを提供するのが格安SIMの特徴です。
総務省が携帯電話の利用者を対象に実施した調査によると、乗り換えを検討する理由として6割を超える方が「額の通信料が安くなるから」と回答しており、多くの方が価格面に魅力を感じていることが分かります※。
※出典:総務省「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」(2020年)
また、現在契約しているプランを見直すだけでも、携帯代を下げられる場合があります。
たとえば、現在のプランではデータ通信量が足りず、追加料金を支払っている場合は、大容量プランに変更することで料金が割安になる可能性があります。
契約プランを見直す際は、不要なオプションが付いたままになっていないかどうかもあわせて確認しましょう。
携帯電話の使い方を見直す
長電話をする、電話をかける機会が多いなどの理由で通話料金が高くなっている場合は、携帯電話の使い方を見直しましょう。
なるべく通話時間を短くし、通話をする際は無料の通話アプリを利用すれば、通話料金を抑えられます。
ただし、無料の通話アプリを利用する際もデータ通信量が消費される点には注意が必要です。
生活費を見直す
毎月決まって発生する固定費を見直せば、支出を継続的に抑えられるため効果的です。
固定費の例
- 住居費
- 光熱費
- 保険料
たとえば、電気・ガス代は、契約プランや電力・ガス会社を見直すことで料金を下げられる可能性があります。
他にも、あまり使っていないサブスクリプションサービスがある場合は、解約することも検討しましょう。
よくある質問
Q.携帯代を払わないままだと他社の携帯も契約できなくなりますか?
A.滞納が続くと他社での新規契約も難しくなります。
携帯代の支払いに関する情報は、電気事業者通信協会等を通じて共有されています。そのため、新規の携帯電話契約を申込む際には、過去に未払いがあるかどうかは審査の時点で携帯会社は分かってしまいます。
なお、現在も未払金がある場合、新規契約が可能な携帯会社はほぼないと考えて良いでしょう。現在はMVNO(格安スマホ・格安SIM)ブランドとして約1,900社の通信回線事業者が存在しています。
MVNOブランドのほとんどは、携帯代金の決済方法をクレジットカード(デビットカード不可)にしています。そのため、携帯代金の未払いなどが原因でクレジットカードが作れない場合や、そもそも所有していない場合は契約が難しいかもしれません。
Q.携帯回線が止まったら携帯電話自体が使えなくなりますか?
A.スマートフォンとしての機能は利用できます。
携帯電話回線の利用が停止しても、利用できなくなるのは各携帯会社の回線のみです。Wi-Fi環境があればネット回線を利用できるため、各種アプリなども使用できます。
ただし、スマートフォンを割賦契約で購入している場合は、ネットワーク利用制限の手続きを取られる可能性があります。この制限をかけられてしまうと、Wi-Fiに接続をしていても、携帯電話端末の通信そのものができなくなってしまいます。
Q.携帯代を支払ったらすぐに回線は復活しますか?
A.支払い方法や支払いをした時間帯によっても異なります。
基本的には、携帯会社による確認後、数分〜数時間程度で利用できるようになります。
ただし、夜間に支払った場合など、時間帯によっては翌営業日の取り扱いとなる場合があるため注意してください。なお、長期間の滞納により、強制解約となった場合は携帯代を支払っても利用は再開されません。
一時的に携帯代が払えないときはSMBCモビットをご検討ください
携帯代の支払いができずに滞納してしまった場合、1カ月程度で回線が利用停止となり、2カ月程度経過すると契約を解除される可能性があります。また、滞納が2カ月〜3カ月程度続くと、信用情報機関に異動情報が登録されます。
携帯代が払えない状況になった際、まずは利用している携帯会社に相談してみましょう。なぜなら、支払期限を延長してくれるケースがあるからです。
その他、一時的に料金が支払えないのであればクレジットカードのキャッシングや、カードローンを利用するのもひとつの方法です。
SMBCモビットのカードローンは、WEB完結であればお申込から最短15分での融資が可能です。急ぎの方はぜひご検討ください。
監修者コメント
高橋 孝治
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
各種支払いが追いつかないという理由で、SMBCモビットをはじめとするカードローンに申込をする方はいますが、あくまでも一時的な補填として、カードローンを検討してください。