マイナンバーカードでお金を借りることは可能|利用方法を解説
この記事の監修者
小林 恵
貸金業務取扱主任者、日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DC(企業年金)プランナー
みんなのモビット担当
関西学院大学社会学部卒。情報通信関連の会社に勤務の後、貸金業務取扱主任者資格を取得。セミナー講師や家計相談を中心に活躍中。近年ではオンライン家計相談も開催するなど、幅広いお客様のマネーに関する問題を解決している。
お金を借りる際は、本人確認書類の提出が必要です。一般的にマイナンバーカードも、運転免許証と同様に顔写真付き本人確認書類として利用できます。
この記事では、マイナンバーカードを利用してお金を借りる手順や注意事項、提出による影響を解説します。
コラムの目次
マイナンバーカードでお金を借りることができる
*注1 コピーして提出する時は個別番号を必ず写さずに送る
*注2 通知カードは、本人確認書類として利用できません。
多くの金融機関では、顔写真付きのマイナンバーカードを本人確認書類として認めているため、運転免許証などの書類を用意できない方でもお金を借りられます。
お金を借りる際の審査では、犯罪収益移転防止法に基づき、氏名や住居、生年月日などの確認が必要です。
マイナンバーカードには、顔写真・氏名・住所・生年月日などの情報が記載されているため、多くの場合、本人確認書類として利用できます。金融機関によって異なりますが、マイナンバーカード1点のみでの申込も可能です。
通知カードは本人確認書類として認められない
通知カードは、本人確認書類として認められません。通知カードとは、国からマイナンバー(個人番号)※を知らせるために届く書面です。
※マイナンバーとは、住民票を有する日本国内の全住民一人ひとりに付けられる12桁の番号です。
通知カードはみどり色の用紙で、クレジットカードなどと同等のサイズになっています。通知カードには、マイナンバーや住所、氏名などの記載はありますが、本人確認書類としては利用できません。
通知カードを本人確認書類として利用するためには、申請をして顔写真付きのマイナンバーカードを取得する必要があります。
マイナンバーカード以外で認められている本人確認書類
マイナンバーカードを所有していなくても、以下の本人確認書類があればローン審査への申込が可能です。
マイナンバーカード以外の本人確認書類
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート(2020年2月4日より前に申請されたもの)など
ただし、借入先によって本人確認書類として認められない、または複数の書類を求められる場合もあるため、事前に確認しましょう。
マイナンバーカードを利用してSMBCモビットでお金を借りる手順
SMBCモビットは、マイナンバーカード1点のみでの申込が可能なカードローンです。
マイナンバーカードをお持ちであれば、スマートフォンで本人確認書類の提出と本人確認を完結できる「オンライン本人確認」を利用できるため、スムーズにお手続きいただけます。
ここではSMBCモビットを例に、マイナンバーカードでお金を借りる際の手順を解説します。
- 必要事項の入力
- 必要書類の提出
- 審査結果の確認
- 契約手続き
- 利用開始
1.必要事項入力
はじめにSMBCモビットのWEBサイトから申込画面を開き、必要事項を入力していきます。SMBCモビット公式スマホアプリからの申込も可能です。ご入力いただく内容は、以下のとおりです。
必要事項
- 本人の個人情報(氏名、生年月日、電話番号等)
- 契約希望額
- 利用目的
- 勤務先情報等
以上をすべて入力し、入力後に間違いがないかどうかを確認してください。万が一誤りがあると、審査に時間がかかったり確認の電話が入ったりするなど、手続きがスムーズに進まない可能性があります。
SMBCモビットでは、最短即日融資が可能です。しかし、手続きがスムーズに進まないと、審査結果は翌日以降に連絡される可能性があります。お急ぎの場合は特にご注意ください。
2.必要書類の提出
本人確認書類の提出方法は、以下の方法をお選びいただけます。
WEBから申込をおこなった場合、スマートフォンやパソコンから本人確認書類を提出いただけます。提出の流れは以下のとおりです。
- スマートフォン等で本人確認書類を撮影する
- マイナンバーカードを提出する際は、マイナンバー(番号の部分)が隠れるように加工してください。
- 書類提出用のWEBページにアクセスする
- 撮影した画像をアップロードする
オンラインの場合は、上記の流れで簡単に本人確認書類をご提出いただけます。もちろん、マイナンバーカードの提出も可能ですので、WEBからの申込をご利用ください。
なお、SMBCモビット公式スマホアプリを利用した本人確認書類の提出も可能です。
- 提出書類に注意
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提出した本人確認書類が不鮮明である場合など、必要な情報が取得できない場合は、再度送付を求められる場合があります。手続き遅延の原因にもなるため、改めて提出する場合は、できるだけ鮮明な写真を提出してください。
また、三井住友銀行内にある自動契約機から提出する方法もあります。自動契約機を利用して提出する流れは以下のとおりです。
- 近隣の自動契約機に来店
- 画面の案内に従って必要書類提出を選択
- 備え付けの機器で本人確認書類をスキャニング
3.審査結果の確認
すべての手続きが完了すると審査結果をメールにてお知らせします。審査結果と契約可能額、契約内容事前告知書を確認の上、次のステップへお進みください。
※自動契約機から本人確認書類を提出する場合は、自動契約機にて手続きが完了します。
4.入会手続き
審査に通過された方は、契約可能額や契約内容事前告知書をご確認のうえ、入会手続きへ進みます。
入会手続きでは、以下の事項をご確認いただきます。
確認事項
- モビットカードの受取方法
- ご返済期日の設定
- ご返済方法の設定
すべての確認や設定が完了すると入会手続きは終了です。入会手続き完了後は、完了した旨を知らせるメールが届きます。
5.利用開始
入会手続き完了のメールが届き次第、借入が可能となります。モビットカードを受け取る前であっても、スマホATM取引や振込キャッシングでの借入が可能です。
ご都合に合わせて借入方法をお選びください。
- 振込キャッシング
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「振込融資」とも呼ばれ、銀行口座への振込を依頼してカードレスでお金を借りる方法です。 WEB上や電話で依頼をするため、借入時に手間がかからない点が大きな特徴です。
スマホATM取引ならモビットカード不要で借入が可能
お急ぎの方は、スマホATM取引をご利用いただくとモビットカード不要ですぐにお借入いただけます。
- スマホATM取引
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サービス対象のATMにて、カードの代わりにスマートフォンを利用して、現金の出金や入金(借入や返済)をおこなえるサービスを言います。SMBCモビットでは、セブン銀行ATMとローソン銀行ATMにてSMBCモビット公式スマホアプリを利用します。
原則として24時間いつでも取引できるため、外出先でお金が必要になったときや夜間もスムーズな借入が可能です。
マイナンバーカードでお金を借りる際の注意事項
マイナンバーカードは、お金を借りる際の本人確認書類として利用できますが、いくつか注意事項があります。審査をスムーズに進めるためにも、事前に注意事項を確認しておきましょう。
カード表面のみの提出でOK
マイナンバーカードには、各個人に割り振られているマイナンバーが記載されています。このマイナンバーは、ローン審査をおこなう上では不要な情報となります。
ただし、マイナンバーを隠さずに提出しても罰則が発生する、または審査に影響が出るわけではありません。また、マイナンバーのみで個人のさまざまな情報を取得することはできないため、「個人情報が外部に漏れないのか?」と過度に心配する必要はないでしょう。
なお、マイナンバーは裏面に記載されています。したがって、提出の際は表面のみ提出しましょう。
記載情報が最新かどうか確認する
マイナンバーカードに記載されている氏名や住所に変更がある場合は、必ず変更手続きを済ませてから申込をしてください。現在の氏名と異なる場合、本人確認書類として利用することはできません。
また、マイナンバーカードに記載されている住所が現住所と異なる場合は、その他の書類を提出する必要があります。審査時間や審査内容に影響が出る可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
なお、マイナンバーカードに記載されている内容の変更手続きについては、各自治体の窓口に問い合わせてください。
収入証明書類の提出が必要な場合がある
借入希望額や審査によっては、本人確認書類に加えて収入証明書類の提出を求められる可能性があります。収入証明書類が必要なケースは、以下のとおりです。
収入証明書類が必要なケース
- 借入希望額が50万円を超える場合
- 借入希望額と他社貸金業者での借入額の合計が100万円を超える場合
上記のほかにも、カードローン会社が必要だと判断した場合は提出を求められます。SMBCモビットの場合、収入証明書類としてご提出いただけるのは以下のいずれかの書類です。
ご提出いただける収入証明書類
- 源泉徴収票の写し
- 税額通知書の写し
- 所得証明書の写し
- 確定申告書の写し
- 給与明細書の写し※
※給与明細書の場合は、直近の給与明細書2か月分。賞与支給のある方は、年間の賞与額(夏・冬、各々)が確認できる賞与明細書も必要となります。
マイナンバーカードを提出しても危険・リスクは極めて低い
マイナンバーカードは、カードローンを利用する際の本人確認書類として認められています。しかし、中には「さまざまな情報が登録されているマイナンバーカードを提出することに不安を感じる」という方もいるのではないでしょうか。
たしかに、マイナンバーは社会保障や税金などの手続きで利用するための重要な個人情報であるため、適切な管理が必要です。
しかし、マイナンバーで個人情報を照会したり何らかの方法で悪用されたりすることはないため、本人確認書類として提出をしても問題はありません。
また、金融機関などへ提出をする際は表面のみの提出になるため、個人情報漏洩のリスクは極めて低いと言えるでしょう。
マイナンバーカードに入っている情報
マイナンバーカードでは、以下の情報がわかるようになっています。
マイナンバーでわかる情報
- 社会保障に関すること
- 税金に関すること
- 災害対策に関すること
社会保障に関すること
社会保障に関することでは、主に年金・労働・医療・福祉に関する情報が登録されています。たとえば、これまでの年金記録や医療保険料の徴収、社会保険に関する内容等が登録されており、事務手続きの簡略化を図っています。
マイナンバーカードやマイナンバーによって、上記のような情報を確認することは可能ですが、誰でも照会できるわけではありません。行政や医療機関など、必要な機関が法律で認められた範囲でのみ利用するため、カードローン利用時の情報漏洩の可能性は低いと言えます。
税金に関すること
税金に関しては、所得税や住民税に関する内容や納税状況等が確認できるようになっています。これらの情報も、第三者がむやみに取得できるわけではありません。本人や税務当局等が必要に応じて確認できる仕組みになっているため、情報漏洩の可能性は低いと言えます。
災害対策に関すること
災害対策に関する内容として、被災者台帳の作成事務や被災者生活支援金の支給など、必要な範囲内でのみマイナンバーに登録されている情報が利用されます。あくまでも災害発生時のみに必要な情報を確認できる仕組みとなっているため、情報漏洩の可能性は低いと言えます。
マイナンバーのみで個人情報の照会はできない
マイナンバーのみで、個人を特定する情報や社会保障・税金・災害に関する個人情報を照会することはできません。
マイナンバーカードにはマイナンバーが記載されているため、提出時に「番号を見られてしまうのではないか?」と不安を感じている方もいるでしょう。ローンの審査ではマイナンバーを利用しないため、申込の際はマイナンバーカードの表面のみ提出すれば問題ありません。
マイナンバーは、あくまでも日本国民に与えられた識別番号であり、その番号が漏れたからといって第三者にむやみに個人情報を照会される心配はありません。
よくある質問
Q.マイナンバーカードを紛失すると他人に借入される可能性はありますか?
A.悪用される可能性は低いでしょう。
マイナンバーのみでお金を借りることはできますが、実際の審査では、勤務先情報や申込者の電話番号、在籍確認など、さまざまな方法で本人確認をおこないます。
仮に、Aさんがマイナンバーカードを紛失し、Bさんが悪用しようとしたとしましょう。BさんがAさんになりすましてカードローンに申込すると、カードローン会社は信用情報機関に登録されている情報(勤務先や電話番号など)と申込情報を照合し、本人確認をおこないます。
- 信用情報機関
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個人の信用情報を収集・管理・提供する機関です。日本においては「株式会社 シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社 日本信用情報機構(JICC)」「一般社団法人 全国銀行個人信用情報センター(KSC)」の3つが存在します。
登録内容とBさんが申告した内容に相違があれば、Aさん本人による申込でないことはすぐにわかります。
ただし、紛失がわかった場合には早めに機能停止するなどの手続きはもちろん、警察への紛失届、場合によっては悪用されないよう、信用情報機関への届け出もおこないましょう。
- 信用情報
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クレジットカードやローンの申込、利用状況等に関する情報を指します。金融機関や信用情報機関によって管理され、貸付審査や信用評価に利用されます。
Q.借入状況もマイナンバーカードに登録されますか?
A.現時点ではそのような情報を登録することはありません。
マイナンバーカードは、あくまでも本人確認書類として提出するものです。その他の情報取得を目的として提出を求められることはありません。
また、現時点でマイナンバーカードへ借入状況等を記録するような事実はありません。
Q.マイナンバーを提出すると家族に借入が知られてしまいますか?
A.マイナンバーカードを本人確認書類として提出したことが原因で、家族に借入が知られる心配はありません。
マイナンバーカードは、運転免許証などと同様に、本人確認をする目的で利用されます。
マイナンバーを通じて借入状況が知られる仕組みはないため、家族に借入が知られたくない方がマイナンバーカードを本人確認書類として提出しても問題ありません。
Q.マイナンバーカードは古くても利用できますか?
A.有効期限が切れているマイナンバーカードは利用できません。
マイナンバーカードの有効期限は「マイナンバーカードそのものの有効期限」と「電子証明書の有効期限」の2つがあります。前者の有効期限は10年(未成年者は5年)、後者の有効期限は5年です。
- 有効期限に要注意
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有効期限の起算日は発行した日の次の誕生日から10回目もしくは5回目で数えます。有効期限はいずれも、マイナンバーカードに記載されているためご確認ください。
電子証明書の有効期限が過ぎている場合は、電子証明書サービスを利用できないだけであり、本人確認書類としての効力は有効です。しかし、マイナンバーカードそのものの有効期限が過ぎている場合は、カードとしての効力が失効しているため利用できません。
マイナンバーカードで借りる際はSMBCモビットをご利用ください
マイナンバーカードには、氏名や住所、生年月日が記載されており、お金を借りる際にも顔写真付き本人確認資料として利用できます。
カードローンは原則としてマイナンバーカードのみで申込も可能ですが、通知カードは本人確認書類として利用できません。
SMBCモビットでは、マイナンバーカード1点での申込が可能です。また、WEB完結であれば申込から最短15分での融資も可能です。お急ぎの方やマイナンバーカードしか所有していない方もぜひSMBCモビットをご検討ください。
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取り扱いとなる場合があります。
監修者コメント
小林 恵
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
マイナンバーカードの有効期限は以下のとおり複雑ですのでご注意ください。
<マイナンバーカードの有効期限> カードの表面に印字されます。(年 月 日まで有効)
18歳以上の場合は、発行から10回目の誕生日まで
18歳未満の場合は、発行から5回目の誕生日まで
マイナンバーカードが発行された時点で18歳以上の場合は、発行から10回目の誕生日までの有効期限となります。
※令和4年3月31日までに、交付申請された20歳未満の方のマイナンバーカードの有効期限は発行から5回目の誕生日まで