カードローンの必要書類と提出方法を解説
この記事の監修者
荒井 美亜
貸金業務取扱主任者、2級FP技能士、税理士科目合格者、日商簿記1級、全経簿記能力検定上級
みんなのモビット担当
立教大学経済学部卒、立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティングの会社に従事する中で様々な金融関連の資格を取得。クレジットカードやファクタリングの知識も持ち合わせ、お客様からマネー相談を受けた経験も多数。
カードローンの契約にあたっては、必要書類を提出する必要があります。この記事では、2種類の必要書類と具体的な提出方法について解説します。
必要書類を事前に用意しておけば、申込の際に手続きがスムーズに進むので、ぜひご確認ください。
コラムの目次
カードローンで必要になる書類の一覧
カードローンの利用に際して、必要となる書類は以下の通りです。
詳しくは後述しますが、申込者の本人確認をするために必要になる書類と、申込者の収入状況を証明するために必要になる書類に分けられます。
本人確認書類 | 収入証明書 |
---|---|
運転免許証 | 源泉徴収票の写し(最新) |
健康保険証 | 税額通知書の写し(最新) |
マイナンバーカード | 確定申告書の写し(最新) |
住民基本台帳 | 給与明細書の写し(おおよそ2ヶ月分) |
カードローンの必要書類は2種類
カードローンの契約にあたっては、大きくわけて以下2種類の必要書類を提出することが必要です。
- 1.本人確認書類
- 2.収入証明書類
それぞれ、必要となる理由や具体的な書類について解説します。
1.本人確認書類
どのような金融機関も、カードローンの契約を進めるにあたっては、利用者の本人確認書類をチェックします。
本人確認書類が必要となる主な理由は、犯罪による収益の移転防止に関する法律に基づく確認が求められているためです。他者によるなりすましや、身分を偽った借入などを防ぐために、金融機関はカードローンの契約において本人確認を必ず実施しなければなりません。
その一環として、書面での本人確認がおこなわれており、「氏名・住所・顔写真が記載された書類」等が必要となるのです。
一般的に、金融機関が本人確認書類として採用可能な書類は、主に以下の通りです。
本人確認書類の例
- 運転免許証(※1)
- 健康保険証(※2)
- マイナンバーカード(※3)
※1.変更事項がある方については裏面コピーも必要。
※2.カード型の場合は裏面も必要であり、記号・番号・保険者番号・QRコードは見えないよう加工が必要。
※3.個人番号(マイナンバー)が見えないように加工が必要。
※場合によって本人確認書類2点の提出が求められるケースがあります。
2.収入証明書類
借入希望額によっては、収入証明書類も提出することになります。なぜなら、金融機関には「過剰融資を防止するために、利用者の収入状況・返済能力等を確認する義務」があるからです。
収入証明書類が必要となる条件は、以下の通りです。
- 1.借入希望額が50万円を超える
- 2.借入希望額と他社借入額の合計が100万円を超える
いずれかの条件に該当する利用者については、金融機関が求める収入証明書類を提出しない限り、希望する金額で契約することができません。
具体的な収入証明書類は、金融機関によっても異なりますが、主に以下のようなものが対象です。
収入証明書類の例
- 給与明細書の写し(※5)
- 源泉徴収票の写し
- 税額通知書の写し
- 所得証明書の写し
- 確定申告書の写し
※5.直近2ヶ月分が必要。賞与支給がある方は、年間の賞与額が確認できる賞与明細書も必要。
※個人事業主の方については、営業状況を確認できる書類の提出が必要となるケースもあります。
カードローンの契約で必要な書類を用意できない場合の対処法
カードローンの契約で必要な書類は、本人確認書類と収入証明書類です。しかし、なんらかの理由でこれらの必要書類を用意できない方もいるでしょう。そのような場合は、これから紹介する対処法を検討してください。
本人確認書類が用意できない場合
本人確認書類の用意が難しい場合は、以下の方法を検討してはいかがでしょうか。
本人確認書類の用意が難しい時の対処法
- マイナンバーカードの発行
- 健康保険証の利用
日本に住所があれば、マイナンバーが付与されています。マイナンバーが付与されている方であれば、誰でもマイナンバーカードを発行することができます。
マイナンバーカードは顔写真付きのカードであり、身分証明書としても利用できるため、カードローンの申込にも有効です。ただし、マイナンバーカードの発行には申請から1か月〜2か月程度かかるため、急いでカードローンを契約したい方には向きません。
もし、現時点でマイナンバーカードの発行が完了している場合は、身分証明書として利用できるため、カードローンの申込が可能です。
一方、マイナンバーカードを含む本人確認書類の用意ができない場合は、健康保険証を利用しましょう。日本は国民皆保険であるため、基本的にはすべての方が健康保険証を所有していることになります。なお、氏名・生年月日・住所の3点が記載されていることが条件です。
SMBCモビットでもマイナンバーカードを本人確認書類として提出可能
SMBCモビットでもマイナンバーカードを本人確認書類として提出することが可能です。
運転免許証やパスポートなどを用意できない方は、ぜひSMBCモビットをご検討ください。
収入証明書類の用意ができない場合
収入証明書の用意が難しい場合は、以下の対処法を検討してください。
収入証明書類の用意ができない場合
- 借入希望金額を抑える
- 源泉徴収票の再発行もしくは所得証明書を発行する
借入希望額を抑える
収入証明書が必要となるケースは以下のケースです。
収入証明書類が必要なケース
- 1社から50万円超の借入を希望する場合
- 複数社から合計100万円超の借入を希望する場合
つまり、上記の条件に当てはまらなければ基本的に収入証明書類の提出が必要ありません。そのため、借入希望額を抑えることによって、収入証明書の用意ができなくてもカードローンの契約が可能です。
ただし、上記以下の借入希望額であっても、金融機関から収入証明書類の提出を求められる場合があります。この場合は、これから紹介する方法によって収入証明書の発行をしてください。
源泉徴収票の再発行もしくは所得証明書を発行する
収入証明書類の提出が必要な場合は、以下の方法を検討してみましょう。
収入証明書類の対処法
- 源泉徴収票の再発行
- 所得証明書の発行
勤務先に源泉徴収票の発行を依頼してください。基本的には、依頼すれば発行してもらえます。
しかし、中には「再発行を依頼した際に、何のために使うのか勘繰られるのはちょっと…」と考える方もいるでしょう。そのような方は、所得証明書を発行してみてはいかがでしょうか。
所得証明書は、お住まいの地域を管轄する市区町村役場で発行できます。また、マイナンバーカードを所有していれば、コンビニでの発行も可能です。
必要書類の提出方法
必要書類を提出するタイミングは、申込の直後であることが一般的です。具体的な提出方法は、申込の仕方によって異なるケースもありますが、主に以下の2通りがあります。
- 1.スマートフォンで撮影した画像を送信
- 2.自動契約機で書類をスキャニング
提出方法1.スマートフォン等で撮影した画像を送信
WEBから申込をした場合、スマートフォンもしくはPCから必要書類を提出します。詳細な手順については金融機関によって異なりますが、主な流れは以下の通りです。
- スマートフォン等で書類を撮影
- 書類提出用のWEBページにアクセス
- 撮影した画像をアップロード
ご覧の通り、WEBからの提出であれば、書類のコピーを郵送したり実店舗に足を運んだりする手間がありません。
なお、SMBCモビットでは、公式スマホアプリの機能を利用して書類を提出することも可能です。
提出方法2.自動契約機で書類をスキャニング
自動契約機で申込をする場合や、WEBから申込した後に自動契約機に来店した場合は、その場で書類をスキャニングして提出します。
- 自動契約機に来店
- 画面案内に沿って書類提出を選択
- 備え付きの機器で書類をスキャニング
SMBCモビットの契約にあたっては、全国の三井住友銀行店舗に設置されているローン契約機が利用できます。
書類提出時の注意点
カードローン契約時の必要書類は、金融機関が求める情報が正確かつ明確に記載されている必要があります。そのため、必要書類の提出時には、以下2点に注意してください。
- 1.最新のもの、もしくは有効期限内のもの
- 2.必要な情報が明瞭であること(撮影した画像等が鮮明であること)
これらに注意しておかなければ、金融機関は必要とする情報を確認できないため、書類を再提出することになります。
よくある質問
Q.本人確認書類のみでお金を借りることはできますか?
A.本人確認書類のみでお金を借りることは可能です。
カードローンを申込む際に必要となる書類は、基本的に本人確認書類のみです。収入証明書類が必要となるケースは、金融機関が必要と判断した場合や、借入額が一定金額を超える場合のみです。
以下の条件に当てはまらない場合は、本人確認書類のみでお金を借りられることになります。
収入証明書類が必要な条件
- 1社から50万円超の借入を希望する場合
- 複数社から合計100万円超の借入を希望する場合
Q.必要書類が古いものしかありませんが大丈夫でしょうか?
A.以前に取得したものでも有効期限内であれば問題ありません。
たとえば、数年前に発行された健康保険証であっても、最新のものであれば利用できます。しかし、その後に再発行しており、最新のものではない場合は利用できません。
また、運転免許証のように期限がある本人確認書類は、有効期限内でなければ利用できないため注意してください。
Q.住民票は本人確認書類になりますか?
A.住民票は本人確認書類として利用できません。
住民票には氏名や住所、生年月日など必要事項が記載されています。しかし、あくまでも公的な書類であり、その方の帳票であるためカードローンを契約する際の本人確認書類としては認められません。
Q.事情があり、本人確認書類と現住所が異なります。借入できますか?
A.本人確認書類と現住所が異なる場合は借入できません。
本人確認書類を提出する目的は、「本人の氏名・生年月日・住所」を確認するためです。そのため、住所が異なる場合は本人確認として認められません。必ず、最新の情報に更新されている本人確認書類を準備してください。
カードローン申込の際はあらかじめ必要書類のご用意を
必要書類は、金融機関が利用者の本人確認や収入状況を確認するために重要なものであり、事前に用意しておくと手続きがスムーズです。カードローンへの申込を検討している方は、ぜひ手元にあらかじめ必要書類をご用意ください。
書類提出は、WEB上でできるケースが多いため、それほど手間に感じることはないでしょう。SMBCモビットにおいても、書類提出はWEB上でできるほか、公式スマホアプリを利用して提出することも可能です。書類のご用意が整いましたら、ぜひ、以下のリンクから申込をご検討ください。
監修者コメント
荒井 美亜
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
SMBCモビットでは、公式アプリから必要書類を提出することができるため、郵送の手間を省くことができます。公式アプリから必要書類を提出する際は、必ずアップロードした写真の画質の確認や、見切れていないかなどをしっかりチェックしてください。