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消費者金融で借りるとローンが組めない?信用情報への影響と審査の詳細

消費者金融で借りるとローンが組めない?信用情報への影響と審査の詳細

消費者金融を利用すると個人信用情報機関に利用履歴が登録されます。その利用履歴が、今後のローン契約等に影響が出るのではないか?と言われていますが、そのようなことはありません。

影響が出てしまうのは、借入金額が高額になっている場合や返済が遅れている情報が登録されている場合です。利用事実のみでローンを組めなくなるという可能性は低いでしょう。

この記事では、消費者金融から借入するとローンを組めなくなるのかという点について、解説しています。

消費者金融を正しく使えばローン審査に影響が出る可能性は低い

消費者金融を正しく利用していれば、今後のローン審査等に影響する可能性は低いです。「正しく利用する」というのは、無理のない範囲での借入であり、遅滞なく返済を行っている状態です。

消費者金融に関わらず、借入をすると個人信用情報機関に利用履歴が残ります。しかし、毎月きちんと返済していれば、その後のローン契約へ与える影響は少ないでしょう。

一方で、無理のある借入をしてしまい、長期間の滞納をしてしまうと異動情報(事故情報)が登録されてしまうため、新たなローン契約に大きな影響を及ぼす可能性が高いです。

消費者金融で借りるとローンが組めないと言われがちな要因

「消費者金融でお金を借りると、ローンが組めなくなる」と、言われることがあります。消費者金融の利用が直ちにローン契約へ与える影響はないものの、以下の理由からそのように言われてしまうことがあります。

主な理由

  • 個人信用情報に履歴が残るため
  • 口コミ等で見聞きするため

個人信用情報に履歴が残るため

信用情報の共有

消費者金融を利用すると、個人信用情報機関に利用履歴が登録されます。登録される内容には、借入金額や返済履歴等、様々です。

「消費者金融からお金を借りている=お金に困っている」と判断されるのではないか?といった懸念から、「消費者金融でお金を借りると、ローンが組めなくなる」と思ってしまうのかもしれません。

しかし、誰でも急な出費で現金が必要になったり、何らかの事情でまとまった資金が必要になったりする場面もあるでしょう。そういった背景事情を考慮せずに「消費者金融からお金を借りている=お金に困っている」と認識してしまうのは間違っていると言わざるを得ません。

個人信用情報機関には、消費者金融から借入した資金の使途まで登録されているわけではありません。そのため、様々な事情があることが伺えるため、消費者金融の利用有無が直ちにローン審査へ影響を与えるとは考えにくいでしょう。

口コミ等で見聞きするため

口コミ等から、「消費者金融でお金を借りているとローンを組めない」と見聞きすることもあるでしょう。このことから、同じように誤認してしまう人が多くなっていることも考えられます。

実際のところ審査基準は公表されていないため、審査に落ちてしまった原因が明らかになることはありません。つまり、ローン審査に落ちた原因が消費者金融からの借入にあるとは限らないのです。

たとえば、年収に対するローン返済比率が高く「返済能力がない」と判断されてしまったかもしれません。たまたま、申込先のローンの審査基準を満たしていなかった可能性も考えられます。また、過去に携帯電話本体の分割返済で滞納履歴が残っていたなどの可能性もあるでしょう。

このように様々な原因が考えられる中で、「自分の中では消費者金融を利用しているから」という事情から、そのように考えてしまう人がいます。

しかし、消費者金融を利用しているだけでは審査に影響する可能性は低くいため、その他のことが原因であると考えられます。審査基準は公表されていないため、誤った認識を持って発信している可能性も否定できないでしょう。

消費者金融の利用が原因ローンに影響が出るケース

影響が出るケース

  • 返済比率が高い
  • 借入件数・借入金額が過大
  • 延滞情報が登録されている

返済比率が高い

消費者金融の利用時に借入額が多くなったことで年収とのバランスが悪化し、返済比率が高くなっている場合はローン契約に影響が出る可能性があります。

たとえば、年収300万円の方が200万円の自動車を購入しようとしていたとしましょう。他に一切の借金がないAさんと消費者金融から100万円の借入があるBさんを比較した場合、その他の条件が同じであれば、Aさんのほうが審査に通りやすいです。

実際の審査によって結果は異なりますが、消費者金融100万円+自動車ローン200万円=300万円(年収と同じ)の借入となるため、審査には通りにくくなってしまいます。このように、消費者金融の利用が原因で審査に影響が出る可能性はあるでしょう。

返済比率

返済比率とは、収入の何割を借金の返済に充てているかという割合を指します。

毎月の返済額を同じ給与で比較してみると、AさんとBさんでは以下のような違いがあります。

条件

  • 手取り金額:20万円程度(毎月・ボーナスなし)
  • 消費者金融の返済金額:毎月30,000円(Bさんのみ)
  • 自動車ローン返済金額:毎月35,000円(Aさん・Bさんともに)

Aさんの毎月の返済額は、自動車ローンのみであるため35,000円です。返済比率で見ると17.5%であり健全な範囲内であるといえます。

一方のBさんは、消費者金融への返済があるため毎月の返済金額は65,000円です。この場合の返済比率は32.5%です。各種ローンの返済比率は、一概に判断できないものの30%以内であることが好ましいと考えられています。

したがって、上記のような条件では消費者金融の利用方法が原因で自動車ローンに通りにくくなってしまう可能性が考えられます。

借入件数・借入金額が過大

消費者金融からの借入を含め借入件数が多い場合や借入金額が極端に多い場合はローン審査に影響を与える可能性があります。

たとえば、極端に借入件数が多い場合、ローン会社は貸倒れリスクを懸念し、審査はより慎重になるでしょう。明確に「◯件以上の借入は影響が出る」といった基準はないものの、金融庁では5件以上の借入を多重債務と定義しています。

そのため、消費者金融含め5件以上の借入がある人や借入金額が高額な人は、ローン審査に影響が出る可能性が考えられるでしょう。

延滞情報が登録されている

消費者金融の利用中に延滞をしてしまった場合、その事実が個人信用情報に登録されます。その結果、今後のローン審査等に影響を与えてしまう可能性があるでしょう。

また、3ヶ月を超えるような長期間の延滞の場合は、異動情報として登録されます。異動情報とは、いわゆる金融事故情報を指します。一般的にはブラックリスト入りと表すこともあります。

ブラックリストは存在しない

ブラックリストは俗称として使用されており、実際にはそのようなリストは存在しません。一般的に異動情報のような重大な金融事故情報が登録されることによって、ローン審査等へ多大な影響を与えることから「ブラックリスト入り」と表すことがあります。

消費者金融からの借入による影響を回避する方法

消費者金融から借入していたとしても、正しい利用方法であれば問題はありません。しかし、何らかの事情で審査に影響を及ぼしてしまう可能性も否定はできません。

そのため、消費者金融を利用している方が、今後ローンを組む際に影響を少なくするための方法について解説します。

影響を回避する方法

  • ローンを組む前に完済・解約しておく
  • 遅れずに返済をする
  • 一定期間経過後にローン契約の申込をする

ローンを組む前に完済・解約しておく

何らかのローンを組む前に消費者金融からの借入を完済し、解約しておく方法です。

何度もお伝えしている通り、消費者金融による借入があることだけでローン審査へ影響を与える可能性は低いですが、借入金額や借入件数、延滞情報等がローン審査へ影響を与える可能性があるのです。

そのため、ローン審査を通す前に消費者金融を完済し、解約しておけば何ら影響はありません。もちろん、利用履歴は5年程度残ってしまうものの、完済した実績がプラスに評価されることもあります。

遅れずに返済をする

消費者金融の利用履歴はすべて個人信用情報機関に登録されます。当然、延滞履歴も残るため、遅れずに返済するようにしてください。

特に、3ヶ月を超える延滞は異動情報として登録されてしまうため、今後のローン審査へ多大な影響を与える可能性が懸念されます。

異動情報でも審査に通る可能性はある

「異動情報=審査に通らない」というわけではありません。審査の可否は各ローン会社で判断するため、異動情報があっても審査に通る可能性はあります。しかし、通りにくくなるのは事実であるため、返済に遅れないように十分注意してください。


一定期間経過後にローン契約の申込をする

消費者金融の利用履歴等は、一定期間を過ぎて保管期限を迎えると削除されます。そのため、もし延滞をしてしまったのであれば、その情報が消えてからローン審査に申込むのもひとつの手段です。

延滞履歴は5年で消えるものの、異動情報はその情報となる原因が解消されてから5年間は残り続けます。そのため、まずは延滞を解消を目指し、その後5年以上の期間を待たなければいけません。

よくある質問

Q.消費者金融の利用以外に心当たりがありません。なぜ、ローン審査に通らないのでしょうか?

A.借入金額や返済比率の問題、ローン契約自体の問題など様々な要因が考えられます。そのため、原因は他にもあると考えられます。

たとえば、消費者金融からの借入金額と新たにローンに申込をした金額の合計額に対して年収が低く、「返済能力がない」と判断されているかもしれません。そもそもローンの審査基準を満たしていない可能性もあるでしょう。

他には、属性(年齢・居住形態・家族構成・勤務先・年収等の基本情報)を考慮した上で返済能力がない可能性などが考えられます。

ローン審査の結果や通らない原因は公表されないため、基本的には予想するしかありません。消費者金融の利用しか心当たりがないということであれば、返済比率に問題がある可能性もあるでしょう。

返済比率

返済比率とは、収入のどの程度を借金の返済に充てているかという割合を指します。


Q.消費者金融の利用履歴はどのくらい残りますか?

A.利用履歴は最長5年間残ります。

なお、消費者金融の利用履歴が登録されていたとしても、ローン契約等に影響が出るわけではありません。大切なのは、延滞せずに継続的に返済しているという事実です。

きちんと返済している履歴により、今後の返済にも問題がないと判断されやすく、むしろ審査にプラスに働く可能性もあるでしょう。

Q.クレジットカード、銀行、消費者金融、借りるならどこが一番影響が少ないですか?

A.いずれも個人信用情報に登録されるため、その影響の程度に大きな違いはありません。

お金を借りられる借入先には、クレジットカードのキャッシング、銀行のカードローン、消費者金融のカードローンがあります。いずれも、個人信用情報機関に利用履歴が登録されているため、影響の有無は変わりありません。

ただ、それぞれ異なる特徴を持っています。たとえば、消費者金融であれば即日融資に対応している、銀行カードローンであれば、上限金利が低めに設定されているなど様々です。それぞれの特徴やメリットを参考に、自分に合った借入先を検討するとよいでしょう。

まとめ

消費者金融の利用はSMBCモビットをご検討ください

消費者金融を利用すると個人信用情報機関に利用(支払い情報)履歴が登録されます。しかし、履歴が直ちにローン契約等へ影響を与えることはありません。

影響が出る可能性があるのは、返済比率が高い場合や多重債務となっている場合、延滞履歴が残っている場合です。そのため、正しく利用している範囲内であれば、影響が出る可能性は低いでしょう。

むしろ、消費者金融を利用して「毎月必ず入金(返済)している」という情報が登録されていれば、ローン契約時に有利に働くこともあるでしょう。

なお、これから消費者金融の利用を検討している人は、ぜひSMBCモビットのカードローンをご検討ください。WEBから申込できる上、申込手続きから借入まですべてをWEB上で完結できます。

店舗へ出向く必要もないため、忙しい方にも向いています。ぜひご利用をご検討ください。