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カードローンの返済を遅延した場合|放置するリスクや対処法を徹底解説

カードローン 遅延のアイキャッチ画像

この記事の監修者

荒井 美亜

貸金業務取扱主任者、2級FP技能士、税理士科目合格者、日商簿記1級、全経簿記能力検定上級

みんなのモビット担当

立教大学経済学部卒、立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティングの会社に従事する中で様々な金融関連の資格を取得。クレジットカードやファクタリングの知識も持ち合わせ、お客様からマネー相談を受けた経験も多数。

カードローンの返済を延滞してしまうと、遅延損害金の発生や信用情報への異動情報登録など様々なリスクが起こり得ます。このような事態を回避するためには、返済が難しいと分かった時点で迅速に対処することが大切です。

この記事では、カードローンを延滞した場合に起こり得るリスクと対処法を解説します。

カードローンの返済を延滞した場合に起こり得るリスク

カードローンの返済を延滞した際に起こり得るリスクとしては、主に以下のとおりです。

カードローン延滞によるリスク

  • 1.遅延損害金の発生
  • 2.信用情報に異動情報が登録される
  • 3.残債の一括請求の可能性がある
  • 4.カードローンの利用停止・強制解約の可能性がある
  • 5.強制執行の可能性がある

1.遅延損害金の発生

損害遅延利率

カードローンを延滞すると、最大で年率20.0%の遅延損害金が発生する可能性があります。通常の金利は借入金額に応じて年率15.0%〜20.0%以下で設定されていなければなりません。

しかし、遅延損害金の場合は、借入金額に関わらず最大で20.0%まで設定できます。また、実際にほとんどのカードローンで遅延損害金の利率は年率20.0%となっています。

たとえば、カードローンで100万円を借入れしていた場合、利息制限法によって定められている最大金利は年率15.0%となります。そのため、1日あたりの利息は410円です。ところが遅延損害金利率は20.0%であるため、1日あたり547円に増加します。

利息の計算式

利息=借入残高(元金)×金利(年率)÷365日(うるう年の場合は366日)×返済日までの利用日数

上記のように、延滞をすることによって支払額が大幅に増加する可能性があります。

2.信用情報に異動情報が登録される

長期で延滞した場合は、個人信用情報に異動情報が登録されてしまいます。異動情報とは、俗に言う「ブラックリスト」を指します。

信用情報

クレジットやローンの契約や申込、利用状況等に関する情報です。個人のお金に関する情報で、ローン契約の際には必ず確認されています。

実際にブラックリストなどというものは存在しませんが、異動情報が登録されてしまうことでローン契約等に影響が出てしまいます。

万が一、長期延滞を理由に異動情報が登録された場合は、以下のようなリスクが起こり得ます。

移動情報登録によるリスク

  • ローン契約が難しくなる
  • クレジットカードの作成が難しくなる
  • その他信用情報を元に行う取引が難しくなる

一度登録されてしまった情報は一定の期間登録され続けるため、注意してください。

監修者コメント

荒井 美亜

賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当

異動情報は基本的に5〜7年ほど信用情報に残るため、その間金融機関から融資を受けることや、携帯の分割払いを利用するのが難しくなってしまいます。このように、生活に様々な影響をもたらす可能性があるので、返済は必ず期限内に行うようにしてください。

3.残債の一括請求の可能性がある

カードローンの支払いを延滞した場合は、期限の利益(約束の期限までに返済すればよいという権利)の喪失により、残債の一括請求される可能性があります。期限の利益の喪失については、カードローンの会員規約等に記載されているので、確認するようにしましょう。

多くのカードローン会社では、会員規約等に「延滞した場合は期限の利益を喪失する」と記載されています。そのため、長期の延滞となる場合は、一括請求を受ける可能性があるため、返済は期日までに確実に行うよう十分注意しましょう。

4.カードローンの利用停止・強制解約の可能性

期日までに支払ができなかった場合は、カードローンの利用停止や強制解約となる可能性があります。

利用停止となった場合は、まずは支払いを完了させ、その後カードローン会社の確認を経て、再び利用できるようになります。強制解約となった場合は、2度とそのカードローンを利用することはできなくなります。

5.強制執行(財産の差し押さえ)の可能性

延滞が長期にわたる場合は法的手続きに移行し、最終的には財産の差し押さえなどの強制執行の手続きが進められてしまう可能性があります。

強制執行となった場合は、債務者の財産のみならず給料の差し押さえが行われる可能性もあり、給料支払い者(会社など)にもカードローンの延滞状況が周囲に判明してしまいます。

カードローンの返済が難しい場合の対処法

カードローンの返済が厳しい場合は、以下の対処法をご検討ください。

返済が難しい時の対処法

  • 1.金利の低いローンに借り換え
  • 2.カードローン会社に相談をする
  • 3.家計収支・返済計画の見直し

1.金利の低いローンに借り換え

金利の低いローンへ借り換えを行うことによって、毎月の返済額や総支払額を軽減できる可能性があります。

現状で支払いが困難な場合は、金利の低いローンへの乗り換えを検討し、複数者からの借入があれば、おまとめローンの利用などを検討されてみてはいかがでしょうか。

2.カードローン会社に相談をする

何らかの事情で支払いが困難な場合は、かならず各カード会社に事前に連絡し、相談するようにしてください。

事前連絡もせず滞納した場合は、先ほど紹介したリスクが起こり得ます。あらかじめ相談をしておくことで、返済期日の延長などの相談に対応してもらえる場合もあります。

SMBCモビットからの借入で期日までに返済できない場合は

SMBCモビットのカードローンで期日までの支払いが困難な場合は、会員専用サービス「Myモビ」や公式スマホアプリから返済日の登録ができます。また、上記で返済日登録ができない場合は、以下コールセンターより問い合わせが可能です。

コールセンター
0120-24-7217(営業時間 9:00〜18:00 通話料無料)

3.家計収支・返済計画の見直し

毎月の返済に苦労してしまう状況が続くようであれば、根本的な原因を解決していくという視点も大切です。たとえば、家計収支を見直して無駄な支出を改善したり、返済計画を見直したりすることで、延滞を回避できるかもしれません。

家計収支の見直しをする際は、以下のことを確認してみてください。家計の無駄がみえてくるかもしれません。

家計の見直しポイント

  • 家計簿をつける
  • 格安SIMに乗り換える
  • 保険を見直す(過剰保障部分の解約)
  • 買い物時の「ついで買い」を控える

また、現状の返済計画では無理がある場合は、改めて返済計画を立て直すのも有効です。

よくある質問

Q.どのくらいの期間延滞すると信用情報に異動情報として登録されますか?

A.61日以上もしくは3か月以上の延滞で異動情報が登録されます。

延滞による異動情報の登録は61日以上もしくは3か月以上の延滞です。しかし、短期間であっても個人信用情報機関によっては、「約束の日までに入金がなかった」という情報が登録されることもあります。

異動

異動とは簡単に言えば、ローン商品など返済に対して、(長期間の)滞納もしくは破産してしまった状態のことを指します。

異動情報の登録により、ローン審査等に影響を与える可能性があるので注意してください。

Q.カードローン会社に相談したら返済を猶予してくれますか?

A.カードローン会社により対応は異なります。

本来は、期日までに支払うことが原則です。ただ、何らかの事情で返済ができない可能性がある場合は、カードローン会社に事前に相談をすることで支払期日の延長などの対応が図られる可能性もあります。

具体的な対応内容は各社により異なりますが、支払期日に遅れそうな場合は、かならず相談をしてください。何も相談をせずに延滞をしてしまった場合は、先に紹介したようなリスクが起こり得るので注意してください。

Q.延滞していないカードローンやクレジットカードにも影響はありますか?

A.あります。

長期間の延滞をしてしまった場合は、個人信用情報に異動情報が登録されます。その結果、途上与信(カードローンなどの利用中に行われる中間審査)が行われた際に影響が出る可能性があります。

カードローンやクレジットカードは、申込時のみならず定期的に審査が行われます。そのため、途上与信で信用情報に関わる問題が発覚した場合は、利用停止などの影響が出るかもしれません。

まとめ

カードローンを延滞しそうなときは事前に相談を

カードローンを延滞してしまうと、遅延損害金や信用情報への異動情報登録など様々なリスクが起こり得ます。そのような事態を回避するためには、支払遅延の可能性が判明した時点で迅速に対処することが大切です。

各カードローン会社への事前相談や家計収支や返済計画の見直しなどにより、現状が改善される可能性があります。また、より利便性が高く、条件が自身に合うようなカードローンに借り換えすることもひとつの方法です。

他社からの借り換えを検討している方は、ぜひSMBCモビットのカードローンをご利用ください。