クレジットカードが使えなくなる原因は?利用停止になる事例と適切な解決法

この記事の監修者
荒井 美亜
貸金業務取扱主任者、2級FP技能士、税理士科目合格者、日商簿記1級、全経簿記能力検定上級
みんなのモビット担当
立教大学経済学部卒、立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティングの会社に従事する中で様々な金融関連の資格を取得。クレジットカードやファクタリングの知識も持ち合わせ、お客様からマネー相談を受けた経験も多数。
クレジットカードが使えなくなる主な原因は、利用状況の問題、何らかの障害やトラブル、カード本体の破損などが考えられます。その原因によってすぐに復旧できないこともあるため、クレジットカードが使えない際の対処法についても知っておきましょう。
この記事では、クレジットカードが使えなくなる主な原因や、カードが使えなくなった際の対処法について詳しく解説します。
コラムの目次
クレジットカードが使えなくなる主な原因とは
主な原因
- 利用可能枠を超えている
- 有効期限が切れている
- カード番号に誤りがある
- カードが利用停止されている
- カード会社側のトラブル・通信障害の発生
- 利用する店舗が国際ブランドに対応していない
- 店舗の端末が不具合・故障している
- クレジットカード本体が破損している
原因@利用可能枠を超えている

そもそも、クレジットカードで設定されている利用可能枠を超えて決済をしようとした場合、決済が拒否されます。
たとえば、クレジットカードの利用可能枠が50万円ある場合で、50万円を超える決済をしようとした場合は、利用可能枠が不足しているため決済ができません。
また、利用可能枠が50万円であっても、これまでに40万円利用されている場合は、残り10万円までしか利用できません。この状況で10万円を超える決済をしようとした場合、決済を拒否されてクレジットカードを使えないという状況になります。
クレジットカードの現在の利用可能枠は、各社の会員用WEBサイトや電話などにより問い合わせできるため、確認しておきましょう。
原因A有効期限が切れている
クレジットカードの有効期限が切れている場合は、当然ながら決済できません。クレジットカードは有効期限が到来する前に契約更新がおこなわれます。更新がされた場合は、新しいカードが郵送されるため、届いたカードを利用することで決済できるようになります。
新しいカードで決済をした時点で、古いカードは有効期限内であっても利用できなくなります。なお、到着したカード本体を利用する際に受取人側での手続きは原則として必要ありませんが、ネットショッピングなどに登録している場合は、カード番号および有効期限の更新が必要になります。
原因Bカード番号に誤りがある
ネットショッピングなどの買い物でクレジットカードが使えない場合は、決済時に入力したカード番号に誤りがある可能性があります。そのため、番号に誤りがないか再度確認しましょう。
他にも、カード番号に誤りがなくても有効期限やセキュリティーコード、名前のローマ字表記などに誤りがあった場合も決済ができないため注意してください。
原因Cカードが利用停止されている
カード会社によって、クレジットカードの利用を停止されている可能性もあります。クレジットカードが利用停止となる主な原因は、以下のとおりです。
利用停止の原因
- 支払い滞納
- 不正利用を検知
支払い滞納をした場合、すぐに利用停止となるクレジットカードもあります。たとえば、支払日が27日であり、当日に引き落としができなかった場合、早ければ翌日の28日から利用停止となる可能性があります。
他にも、何らかの理由でクレジットカード会社から「返済能力が低い」と判断された場合に、利用停止や強制解約となることもあるため注意しなければなりません。返済能力は、顧客の信用情報をもとに定期的に確認されるため、突然利用停止となることもあります。
- 信用情報
-
クレジットカードやローンの申込、利用状況等に関する情報を指します。金融機関や信用情報機関によって管理され、貸付審査や信用評価に利用されます。

また、クレジットカード会社側で不正利用を検知した場合も、カードが利用停止となります。不正利用とは、カード会員以外の方がカードを不正に利用した場合を指しています。
カード会社は、24時間365日常に不正利用がないかどうかを確認しています。そのため、不正利用が疑われる決済が認められた場合には、一時的にカードの利用を停止してカード会員本人に連絡し、適正な利用かどうかを確認するといった方法が取られます。
確認が取れ次第、普段通り利用できるようになりますが、仮に不正利用だった場合は新しいカードが発行されることになり、そのカードが到着するまではカード決済ができなくなる場合もあります。
原因Dカード会社側のトラブル・通信障害の発生
カード会社側のトラブルによって、クレジットカードが使えなくなってしまうことがあります。この場合、カード会社の会員ページや公式サイトにて最新の情報を発信しているため、確認しましょう。
また、通信障害によってクレジットカードが使えなくなってしまうこともあります。たとえば、カード会社と加盟店を結んで決済をおこなう「日本カードネットワーク」の通信障害が発生すると、大半のカードが使えなくなってしまいます。
カード会社側のトラブルや通信障害の発生の場合は、復旧され次第すぐに利用できるようになるため、状況を確認しておくと良いでしょう。
原因E利用する店舗が国際ブランドに対応していない
クレジットカードを使おうとしている店舗で国際ブランドに対応していない場合は、決済ができません。
たとえば、世界的に使われている5大国際ブランドは以下のとおりですが、すべての店舗で利用できるとは限りません。
5大国際ブランド
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
クレジットカードに対応している店舗であっても、「Visa・Mastercard・JCBは利用可能」のように、特定の国際ブランドのみが利用可能な場合もあります。そのため、保有しているカードが5大国際ブランドであったとしても、店舗により利用できない場合があるため、事前に確認してください。
原因F店舗の端末が不具合・故障している
店舗側の端末が不具合を起こしたり、故障していたりという可能性もあるでしょう。この場合は、店舗側ですぐに発覚するため、「現在クレジットカードでの決済ができません」と案内されます。
原因Gクレジットカード本体が破損している
クレジットカード本体が破損している場合は、うまくカード情報が読み取れないため決済ができません。とくに「インターネット決済はできるのに、なぜか店舗では決済できない」という方は、クレジットカード破損の可能性が高いでしょう。
カード本体の破損以外にも磁気不良の場合もあるため、注意しましょう。
ちなみに、クレジットカードの決済方法は主にICチップおよびスライド(スキャン)、タッチ決済の3種類があります。そのため、何らかの決済方法が利用できない場合は、その他の方法を試してください。
- カードの取り扱いに要注意
-
クレジットカードは強い磁気や高温に弱く、これらの状況下におかれると使用できなくなる場合があります。また、強い力で折り曲げる行為も、クレジットカードが使用できなくなる原因になるため、取り扱いには十分注意してください。
クレジットカードが使えないときの対処法
対処法
- 会員ページを確認する
- 決済方法を変更する
- クレジットカード会社に問い合わせる
対処法@会員ページを確認する
はじめに、カード会社の会員ページを確認してみましょう。利用停止となっていたり、何らかの障害が発生していたりなど、最新の情報が記載されている可能性が高いためです。
また、情報が記載されていない場合は、利用可能枠の確認をしてみましょう。買い物をしようとしている金額を決済できるだけの枠が残っているかどうかを確認してください。
対処法A決済方法を変更する
店舗で決済を試みている場合は、決済方法を変更してみましょう。主なクレジットカードの決済方法は以下のとおりです。
決済方法
- 差し込み(ICチップ)
- スライド(スキャン)
- タッチ決済
普段利用している決済方法が利用できないのであれば、その他の方法を試してみると良いでしょう。
すべての方法が利用できない場合はカード本体が破損しているため、交換が必要となります。カード会社へ問い合わせて、カードの交換を依頼しましょう。
クレジットカード以外の決済方法も検討
利用店舗によっては、クレジットカード決済以外の決済方法も選択が可能です。たとえば、現金や各種電子マネーでの支払いが可能であれば、そちらに変更しても良いでしょう。電子マネーの場合、チャージ先をクレジットカードに設定できるため、カード本体の損傷が理由で使用できない場合でも利用が可能です。
また、スマートフォンにクレジットカードを登録し、決済する方法もあります。もしも、現金を持っておらず、電子マネーの残高が足りないなどの場合は検討しましょう。
対処法Bクレジットカード会社に問い合わせする
クレジットカードが使えない原因がわからない場合は、カード会社へ直接問い合わせしましょう。何らかの原因がある場合は、すぐに回答が得られます。
ただし、カード会社側のトラブルなどで使用できなくなっている場合は、問い合わせ窓口が集中して繋がりにくくなるケースがあります。そのため、事前に会員ページや公式サイトなどを確認したうえで、原因がわからない場合のみ問い合わせてみてください。
今すぐクレジットカード決済が必要なときの対処法
対処法
- 即日発行可能なクレジットカードへ申込をする
- 現金で対応できる場合はカードローンへの申込を検討する
即日発行可能なクレジットカードへ申込をする
クレジットカードの中には最短即日発行可能なものもあります。早ければ、審査通過後に即日カード番号が発行され、インターネットでの買い物やスマートフォン決済ができるようになります。
注意点として、カード本体が到着するまでには1週間〜10日程度の期間がかかる場合があります。急ぎでカード本体が必要な場合は、店舗発行が可能なクレジットカードへの申込を検討しましょう。
現金で対応できる場合はカードローンへの申込を検討する
なお、現金で対応できる場合は、カードローンへの申込をご検討ください。カードローンであれば、最短即日融資が可能であり、その日のうちに現金を調達することができます。
また、デビット機能付きの銀行キャッシュカードを保有していれば、カードローンからの借入金を銀行口座に振込依頼(振込キャッシング)することで、クレジットカード同様の利用が可能です。

なお、SMBCモビットであれば最短即日融資が可能です。そのうえ、振込キャッシングにも対応しているため、デビットカードと連携した口座への入金がすぐに必要な場合でも安心です。カードローンを利用する際はSMBCモビットをご検討ください。
よくある質問
Q.カード会社への問い合わせ時間は何時までですか?
A.カード会社によって異なります。自動音声案内であれば、24時間対応している会社もあります。
クレジットカードによって問い合わせ時間は異なるため、カード会社のホームページをご確認してください。自動音声に対応しているカード会社の場合は、24時間対応している場合もあります。
もしオペレーター対応が必要な場合は、翌営業日に改めて問い合わせる必要があります。
Q.カード会社へ問い合わせすると使えない原因を教えてもらえますか?
A.ご自身の個人情報などを照会したうえで、確認・調査してもらえることが一般的です。ただし、必ずしも理由が判明しない場合もあります。
クレジットカードを使えない理由はさまざまですが、問い合わせをするとある程度その理由がわかります。もし問い合わせても原因がわからない場合は、カード本体の破損である可能性が高いため、交換対応をしましょう。
なお、支払い遅延による利用停止の場合は、利用停止となった理由については教えてもらえないことがあります。
Q.先ほどまで使えていたカードが突然決済できなくなりました。原因は何でしょうか?
A.カード会社が不正利用を検知した場合など、突然決済できなくなってしまうことがあります。
先ほどまで利用できていたことを考慮すると、カード会社側で不正利用を検知して利用停止した可能性が考えられます。カード会社へ問い合わせをしてください。
もしも不正利用だった場合は、現在保有しているカードは使用できなくなります。新しいカードが発行されるまではクレジットカードを使用できないため、急いでいる場合はカードローンのご利用もご検討ください。
クレジットカードが使えないときはすぐに連絡して最適な解決法を図りましょう
クレジットカードが使えない場合は、カード会社による利用停止や何らかの障害発生、カード本体の破損など、さまざまな原因が考えられます。
利用停止や通信障害発生の場合は、カード会社の公式サイトや会員ページにて確認できますが、復旧されるのを待つしかありません。
もし、カードの破損が原因であれば交換が必要となるため、しばらくはカードを利用できなくなってしまいます。
すぐにクレジットカードを利用しなければいけないのであれば、代替案としてカードローンの利用を検討してはいかがでしょうか。とくに、デビットカードを持っている方であれば、連携している口座に入金することによりクレジットカードと同じように利用できます。
また、現金であればさまざまな決済に利用できるため、デビットカードと連携した口座を所有していない方でも利用できるでしょう。
現金の借入で代替できるのであれば、即時発行可能なカードローンをご検討ください。SMBCモビットであれば、申込から最短15分程度で融資が受けられます。お急ぎの方でも最短即日借入が可能であるため、ぜひご利用をご検討ください。
監修者コメント
荒井 美亜
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
クレジットカードが利用停止になるタイミングは、カード会社により異なります。支払い期日を1日過ぎた時点で利用停止になる場合もあれば、一定期間は使用できる状態が続くカードもあります。しかし、いずれのクレジットカードも支払督促に応じない状態が続くと、最終的に一括請求を受ける可能性があります。信用情報に延滞している情報が登録される場合もあるため、十分に注意が必要です。