カードローンは保証人なしで利用可能|その理由と仕組みを解説
この記事の監修者
小林 恵
貸金業務取扱主任者、日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DC(企業年金)プランナー
みんなのモビット担当
関西学院大学社会学部卒。情報通信関連の会社に勤務の後、貸金業務取扱主任者資格を取得。セミナー講師や家計相談を中心に活躍中。近年ではオンライン家計相談も開催するなど、幅広いお客様のマネーに関する問題を解決している。
マイホームや車を購入するなど、何らかの理由でローンを組んだことがある人なら、保証人という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
保証人とは、本人に事情があってローンの返済ができなくなった場合に、代わりに返済する役割を負う人のことを指します。
カードローンも他のローンと同じく、お金を借りるための商品であるため、保証人が必要なのか気になる人もいるでしょう。
結論、カードローンに原則、保証人は必要ありません。今回の記事では、カードローンに保証人が不要である理由と、メリットや注意点について詳しく解説します。
コラムの目次
カードローンの保証人とは本人の代わりに返済義務を負う人
保証人とは、本人の代わりに返済義務を負う人のことをいいます。
借入をした本人が何らかの理由で返済できなくなった場合、保証人が最終的に返済義務を負うことになります。
保証人と連帯保証人の違いは大きいので要注意
保証人とよく似た言葉に連帯保証人がありますが、意味合いは大きく異なるので注意しましょう。大きな違いは以下の2点です。
保証人と連帯保証人の違い
- 催告の抗弁が認められるか
- 検索の抗弁が認められるか
催告の抗弁とは、保証人が「まず主たる債務者に対して先に催告するべきである」旨を請求できる権利のことです。
検索の抗弁とは、保証人が「主債務者には取立てが容易な財産がある」と立証し、先に主債務者から取立てるよう主張できる権利のことです。
つまり、保証人は「本人に返済資金があるはずなので、まずは本人に請求してください」と債権者に主張できますが、連帯保証人ではそれができません。
債権者(例:金融機関の担当者)から返済するよう求められたら、連帯保証人はほぼ本人と同じ立場で返済する義務を負います。
カードローンに保証人が不要である理由
カードローンの申込において保証人が不要である理由は、以下の3つです。
カードローンに保証人が不要である理由
- 契約の多くが小口融資であるため
- 審査で返済能力を判断しているため
- 信用情報を事前に確認しているため
契約の多くが小口融資であるため
カードローンの大半は小口融資です。わかりやすくいうと、貸出金額が少ないことを指します。
カードローンにおける実際の利用可能金額は、総量規制や過剰貸付防止などの観点から、数万円から数十万円に収まることがほとんどです。
借入可能額が小さければ金融機関側が負うリスクも少なくなるため、保証人も不要になる場合が多いのです。
審査で返済能力を判断しているため
審査により申込人の返済能力が確認されている点も、保証人が不要である理由の1つです。
カードローンの利用に当たっては審査をおこない、必ず返済能力の確認がおこなわれます。申込者から提供された情報などをもとに、返済能力が見極められ、合理的な借入額が算出されます。
そして、借入額に見合う一定の返済能力があると判断されれば、資金の貸し手は必要以上の保全を求める必要がなく、保証人は不要だと判断されます。
信用情報を事前に確認しているため
審査においては、返済能力だけでなく、利用者の信用情報も必ず確認されます。
他社からの借入状況、過去の延滞・滞納の有無などをチェックし、遅延なく継続的に返済できるかを判定するのが主な目的です。
遅延が生じたり、継続的に返済できなかったりする可能性が高い場合には、審査に通過できない仕組みになっています。
つまり「保証人に頼る必要もなく、完済まで自力で返済できる人」だけが利用できることが前提であるため、保証人も必要ないと判断されます。
SMBCモビットは保証人不要のカードローン
SMBCモビットのカードローンも、保証人は不要です。そのため、利用に当たって家族などに保証人になってくれるよう頼む必要はありません。
その他のSMBCモビットのカードローンのメリットとして、以下の点が挙げられます。
SMBCモビットカードローンのメリット
- 申込から審査完了まで最短30分
- WEB完結であればその日のうちに借入可能
- WEB完結なら電話や郵送物がない
それぞれのメリットについて、より詳しく解説します。
申込から審査完了まで最短30分
SMBCモビットのカードローンは、申込から審査完了までの所要時間が最短30分となっています。
ただし、利用希望者が多かったり、書類の不備があったり、手続き開始時間が深夜だったりした場合には、この限りではありません。
申込をしたその日のうちの借入を希望する際は、遅くても夕方(17時前頃)には手続きを終わらせた方がよいでしょう。
WEB完結であればその日のうちに借入可能
SMBCモビットのカードローンでは、「WEB完結」ができます。
パソコンやスマートフォンからSMBCモビットの公式サイトにアクセスして利用可能です。画面の指示に従い入力や書類の提出をすれば申込完了します。
最短30分でメールにより審査結果が届き、その後は入会手続きに進む流れとなっています。ローンカードの受取や書類の返送も不要です。入会完了メールが届き次第、カードレスで利用できるようになります。
会員サービス「Myモビ」や電話から、指定した銀行口座への振込を依頼する形式での借入が可能です。なお、「WEB完結」をするには、以下のいずれかの銀行口座が必要です。
WEB完結に対応している銀行口座
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
WEB完結なら電話や郵送物がない
SMBCモビットでは、原則として勤務先への電話連絡はおこなわれません。申込にあたって提出された書類により、在籍確認は完了します。
※ただし、書類のみでは在籍確認が不十分であるなどの理由がある場合、勤務先へ電話による確認がおこなわれる場合もあります。
また、ローンカードや契約書、利用明細の郵送もありません。郵送物がないため、周囲の人にカードローンの利用を知られるリスクを低くすることができます。
※ただし、返済に遅れた場合など、相応の事情がある場合は郵送や電話による連絡がある場合がありますので、ご注意ください。
カードローンに保証人が不要であることによるメリット
カードローンに保証人が不要であるという点は、利用者にとってさまざまなメリットがあります。ここでは、代表的なメリットとして、以下の3点について解説します。
カードローンに保証人が不要であることによるメリット
- 周囲の人に借入を知られる可能性が低い
- 申込から融資を受けるまでに時間がかからない
- 保証人を頼める人がいなくても利用できる
周囲の人に借入を知られる可能性が低い
保証人が不要であることで、借入をした事実を周囲の人に知られる可能性が低くなる点がメリットの1つとして挙げられます。
保証人や連帯保証人が必要である場合、依頼する相手に借入を希望する事実やその目的を伝えざるを得ません。第三者に話してしまうことで、思わぬ形で周囲に借入の事実が周囲に広まってしまう可能性もあります。
カードローンは保証人が不要であるため、保証人の依頼により借入事実が周囲に判明してしまうような可能性は少ないでしょう。また、WEB完結に対応しているカードローンも複数あるため、自宅から一歩も出ずに申込ができます。
周囲の人に申込をしている姿を見られる可能性も低いことから、周囲に知られずに利用することができるでしょう。
申込から融資を受けるまでに時間がかからない
消費者金融のカードローンであれば、申込から審査の完了まで最短30分程度で済む商品もあるため、迅速に手続きを進めることが可能です。
銀行のカードローンと比べても、消費者金融の申込から融資実行までの時間の短さは際立っています。
金融機関 | 融資までの時間 |
---|---|
銀行 | 最短翌日以降 |
消費者金融 | 最短30分程度 |
このような差が生じる理由として、銀行系カードローンの審査においておこなわれるコンプライアンスチェックの存在が考えられます。
銀行では、カードローンをはじめとしたサービスの提供にあたり、厳密なコンプライアンスチェックをおこなわなくてはいけません。審査の過程で警察庁のデータベースなどに照会するなど、手続きに時間がかかります。
そのため、どんなに短くても審査結果の回答があるのは翌営業日以降です。
「どうしても今日中にお金を借りたい」場合には銀行系のカードローンでは基本的には対応できないでしょう。
保証人を頼める人がいなくても利用できる
保証人は本人に代わって返済義務を負う可能性がある、非常に責任の重い立場です。
そのため、実際に頼めるのは家族や親族、ごく親しい友人・知人などに限られ、その他の第三者に依頼するのは難しい場合がほとんどです。
さらに家族や親族が高齢で年金生活をしているなど、返済能力の観点から保証人に適していないと判断されてしまう可能性もあります。
カードローンは保証人が不要である以上、保証人を頼める人が周囲にいなくても問題なく、申込者の意思のみで利用することが可能です。また、保証人が不要なら、申込から融資を受けるまでの時間もかかりません。
第三者に保証人を依頼する場合、事前に頼むべき相手を決め、予定を調整する必要があります。
このような事情を考えると、思い立ったその日に借入するというのはまず不可能でしょう。
当初は保証人になることを了承してくれたとしても、その後本人の気が変わって断られてしまう可能性も十分にあります。その場合、また新たに保証人になってくれそうな人を探し、交渉しなければなりません。
さらに時間がかかる可能性も出てきます。
カードローンに保証人が不要であることによる注意点
限度額が低くなり、金利は高くなりがち
カードローンは限度額が低くなり、金利が高くなる傾向にある点に注意が必要です。
保証人がいなければ、延滞・滞納が起きた際に貸し手が直接損失を被る可能性は高くなります。保証人がいれば最終的に借主に代わって返済するよう求めることができますが、いなければそれもできません。
本人が任意整理や自己破産などの債務整理をした場合、未返済の利用分は貸し倒れてしまうことになります。
このため、貸金業者側は保証人を立てずに融資をする場合、限度額を低く、金利を高くして融資をおこなう必要があると考えましょう。
上限金利は法律で定められている
保証人が不要な小口融資がメインのカードローンは、金利が高くなる傾向があります。
しかし、実際は、利息制限法という法律で上限金利が定められているため、あくまでその枠内で金利が設定されます。上限金利は借入金額に応じて、以下のように決まります。
借入金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上〜100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
また、他にも出資法という法律により、上限金利(年20.0%)が定められています。金利が年20.0%を超える貸付は、刑事罰の対象となるため通常おこなわれません。
カードローンを利用するにあたって、年20.0%を超える金利を呈示された場合、いわゆる違法業者である可能性があるため、絶対に利用しないようにしましょう。
よくある質問
Q.カードローンを申込にあたり保証人を求めらることはありますか?
A.原則として保証人を求められることは無いため、申込を中止した方が無難です。
既に触れた通り、カードローンの申込にあたって保証人を求められることは、原則としてありません。
ただし、事業用資金のカードローンにおいて法人名義で契約した場合には、代表者個人による連帯保証が必要になることもあります。
このような特殊なケースを除き、カードローンの申込にあたって、保証人を求められるケースはそう多くないかもしれません。
闇金業者の可能性もあるため、その場では申込せず、警察や消費者センターや日本貸金業協会などの専門機関に相談するようにしましょう。
Q.保証人や連帯保証人を求められるローンにはどのようなものがありますか?
A.代表的なものとして、住宅ローンや自動車のローン(マイカーローン)が挙げられます。
住宅ローンに関しては、ペアローンや収入合算で利用する場合、連帯保証人が必要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
ペアローン | 夫婦や親子がそれぞれ契約者として住宅ローンを組む |
収入合算 | 夫婦や親子がそれぞれの収入を合算して住宅ローンを組む |
また、一般的な住宅ローンや車のローンであっても、収入によっては保証人を設定することが融資実行の条件になるケースもあります。
勤務期間が短かったり、収入が十分でなかったりするなど、支払能力が十分でないと判断された場合は、保証人を求められる可能性があります。
具体的な扱いは状況によっても異なるため、注意してください。
Q.保証人や連帯保証人は誰に頼めば良いですか?
A.家族や親族への依頼が一般的です。
保証人および連帯保証人は法的拘束力も強く、責任も重い立場です。本人に代わって返済できるだけの返済能力があるかどうかを判断されるため、誰でもいいわけではありません。
その上、保証人を依頼する際には借入する理由や返済計画などを正確に伝え、承諾を得る必要があります。
このような背景を考えると、家族や親族以外に依頼するのは非常に難しいと考えられます。したがって、まずは家族に相談するほうが無難かもしれません。
まとめ
- カードローンは、保証人を立てなくても利用できる商品です
-
家族や親族、友人や知人に保証人を依頼しなくても借入ができ、手間がかからないのは大きなメリットといえます。
一方で、利用した際は完済まで自らの責任で返済を続けていかなければなりません。
返済計画を含め、ご利用にあたって疑問点や不安がある人は、ぜひ一度SMBCモビットにご相談ください。
監修者コメント
小林 恵
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
初回契約で利用実績がない場合は比較的限度額が低く設定されるケースが多いですが、取引を継続して利用実績を積み上げていくと、後々限度額を増額できる可能性が高くなりますので、まずは必要最低限の金額で申込してみてください。