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質屋でお金を借りる流れは?質入れより利息を抑えやすい借入方法も紹介

質屋でお金を借りる流れ

この記事でわかること

  • 質屋では品物を担保に審査なしで即日お金を借りられる
  • 金融機関のローンと比べて金利が高いため慎重に検討する
  • 借入希望額に見合う品物がない場合はほかの借入方法も検討すると良い

質屋では、品物を担保にお金を借りるサービス(質入れ)を提供しています。

品物を持参して質屋に来店すれば、審査なしで即日の借入が可能なため、今すぐ現金が必要な方や収入がない方にとって利用しやすい手段です。

一方で、一般的に金利が高く、長期の借入には向かないなどの注意点もあります。

本記事では、質屋でお金を借りる仕組みや流れ、メリット・デメリットを解説します。質屋以外の借入方法も紹介するので、ぜひご覧ください。

質屋でお金を借りる仕組み

質入れの仕組み

質屋とは、品物を担保にお金を借りられる店舗のことです。

担保

融資を受ける際に、借り主側の返済が難しくなった場合の保証となるもので、連帯保証人などの人的担保と不動産などの物的担保があります。

質屋では、「質入れ(質預かり)」のサービスを提供しています。質入れとは、腕時計やブランドバッグなどの品物を質屋に持参すると、その査定額の範囲内で借入ができるシステムです。

返済期限までに返済すれば預けた品物が手元に戻り、返済できなければ品物の所有権が質屋に移ります(質流れ)。

質入れと買取の違い

買取で受け取る資金は「買取代金」であり、返済は不要です。一方、質入れで調達するお金は「借入金」にあたるため、元金に利息を加えて返済する必要があります。

また、受け取る金額や所有権の所在が異なります。

項目質入れ買取
概要品物を担保にお金を借りる品物を売って買取代金を受け取る
所有権利用者側に残る(返済期限までに返さない場合は質屋に移る)買取が成立した時点で質屋に移る
金額買取金額の6割〜8割程度買取時点の相場
返済元金+利息(質料)なし
質入れと買取の違い

質入れと買取の違いを理解し、目的や状況に応じて適切な方法を選びましょう。

なお、質屋では質入れと買取の両方を扱っていますが、買取専門店では買取のみを扱っており、質入れは利用できません。

質屋で担保になるもの・ならないもの

質屋でお金を借りる際、担保として預ける品物を「質草(質物)」と呼びます。

質屋によって異なりますが、質草として預けられるのはブランド品や貴金属などが中心です。

担保になる品物の例

  • 腕時計
  • 金・プラチナ等の貴金属
  • ダイヤモンド等の宝石類
  • ブランドジュエリー
  • ブランドバッグ
  • ブランド財布
  • カメラ
  • パソコン
  • スマートフォン

一方で、保管が難しいものは一般的に質草として預けられません。質屋は公安委員会が告示する「質物保管設備基準」に基づき、一定の基準を満たす「質蔵」で利用者から預かった品物を保管する義務があるためです。

担保にならない品物の例

  • バイク
  • 大型家電
  • 生き物

また、土地の権利書などの不動産にかかわるものや査定額が最低融資額に満たない場合は、一般的に担保として預けられません。そのほか、ノーブランド品や動作確認ができない製品(充電が切れた電化製品など)も担保として認められない場合があります。

預けられる品物は質屋によって異なるため、まずは相談してみましょう。

預ける品物がない場合はカードローンも検討

カードローンとは

借入を急いでいるものの、担保となる品物を用意できない場合は、カードローンの利用を検討するのもひとつの方法です。

カードローン

個人向け融資サービスの一種で、専用のローンカード等を使用して金融機関やコンビニなどのATMで取引が可能です。代表例として消費者金融のカードローンや銀行のカードローンがあります。

カードローンは担保・保証人なしで利用でき、原則として使用用途に制限がありません。

申込から契約・借入までスマホひとつで完結し、最短即日融資も可能なため、急な出費の際にも利用しやすい手段といえます。

SMBCモビットのカードローンは、申込から最短15分での融資が可能です※。お急ぎの方もぜひご検討ください。

\SMBCモビットはカードレスで利用可能

※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります

質屋でお金を借りる流れ

質屋でお金を借りる際の一般的な流れは、以下のとおりです。

  1. 品物を質屋に持参する
  2. 品物の査定を受ける
  3. 現金と質札を受け取る

スムーズにお金を借りられるように、あらかじめ把握しておきましょう。

なお、質入れを利用する際は多くの場合、店舗への来店が必要です。出張質入れが可能なケースもありますが、一部の質屋に限られます。

@品物を質屋に持参する

質草として預けたい品物を準備します。箱や保証書などの付属品がある場合はそろえ、汚れがついている場合はなるべくきれいな状態にすることで、査定額が上がる可能性があります。

品物と本人確認書類を持参して、お近くの質屋に来店しましょう。

本人確認書類の例

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • パスポート※

※2020年2月4日以降発行のパスポートは補完書類が別途必要になる場合があります

A品物の査定を受ける

品物を持参すると、その場で査定をしてくれます。所要時間は質屋や混雑状況によって異なりますが、1点につき数分〜数十分程度が目安です。

質入れと買取の両方の査定額を聞いたうえで、自分に合った方法を選択しましょう。なお、査定額に納得できない場合は、そのまま品物を持ち帰っても問題ありません。

B現金と質札を受け取る

査定額に納得し、質入れを利用する場合は、申込書類を記入して契約を結びます。契約時には、本人確認書類の提示が必要です。

手続きが完了すると、その場で現金と質札(契約書)が交付されます。

質札には、氏名・品目・金額・質料・返済期限などが記載されています。返済時などに必要となるため、紛失しないよう大切に保管しておきましょう。

質屋で借りたお金を返済する方法

質屋で借りたお金の返済期限は、原則として3カ月後です。たとえば、8月1日に質入れを利用した場合、返済期限は11月1日となります。

期限内に来店して、元金と利息(質料)を返済しましょう。全額を返済すれば、預けた品物が手元に戻ります。これを「出質」といいます。

ただし、質入れの利用後の対応方法は、「返済」以外にも選択肢があります。

質入れ後の選択肢

返済が難しいけれど品物を手放したくない場合は、利息を支払えば期限の延長が可能です。1カ月分の利息を支払えば1カ月、2カ月分の利息を支払えば2カ月延長されます。

なお、元金を返済する際は一般的に来店が必要ですが、利息は振込で支払える質屋もあります。

質屋でお金を借りるメリット

質屋は、今すぐ現金が必要なときや、金融機関からの借入が難しい場合に利用できる便利なサービスです。主なメリットは以下のとおりです。

質屋でお金を借りるメリット

審査なしでお金を借りられる

質屋でお金を借りる大きなメリットは、審査なしでお金を借りられる点です。

金融機関のローンやクレジットカードのキャッシングなどを利用する際には、収入状況や信用情報などをもとに必ず審査が実施され、融資の可否が判断されます。

信用情報

クレジットカードやローンの申込、利用状況等に関する情報を指します。金融機関や信用情報機関によって管理され、貸付審査や信用評価に利用されます。

一方、質入れでは、利用者が返済できなくなった場合でも、質屋が預かった品物を売却することで貸したお金を回収できます。そのため、信用力に関する審査がおこなわれません。

金融機関のローン審査と質屋の査定の違い

担保となる品物があれば、無職や専業主婦(主夫)、金融機関からお金を借りられない方なども利用できます。

なお、一般的に質入れを利用できるのは、「満18歳以上の方(高校生を除く)」に限られます。また、満20歳以上を対象とする質屋もあるため、事前に確認しましょう。

最短数分〜数十分程度で借入できる

短期間でお金を借りられる点もメリットのひとつです。質屋に来店する必要はあるものの、その場で査定を受けて現金を受け取れます。

質屋や品物によって異なりますが、早ければ来店から数分〜数十分程度での借入が可能なため、「今すぐ現金が必要」な場面で役立ちます。

周囲に知られにくい

質入れは、家族などに借入を知られたくない方にとっても利用しやすいサービスです。

その場で現金を受け取るため、通帳などに履歴が残らず、一般的に自宅への郵送物もありません。そのため、来店するところを見られなければ、借入に気付かれる可能性は低いといえます。

ただし、預ける品物によっては、家族の了承が必要なケースもあるでしょう。また、契約書として交付される「質札」を、意図せず周囲に見られないように適切に保管しましょう。

返済が遅れても督促や信用情報への影響がない

返済がないまま期限を過ぎた場合は質流れとなり、品物の所有権が質屋に移ります。その場合、品物は戻ってきませんが、取り立てや督促はおこなわれません。

また、信用情報に履歴が残らない点も特徴のひとつです。

金融機関からお金を借りる場合、返済状況などが信用情報として一定期間登録され、滞納などがあるとローンやクレジットカードの審査に通りにくくなります。

一方、質屋でお金を借りても信用情報として登録されないため、返済ができなくなった場合も今後のローンやクレジットカードの審査に影響を与える心配がありません。

質屋でお金を借りるデメリット

質入れは、審査なしでお金を借りられる数少ない手段のひとつですが、以下のデメリットも存在します。

質屋でお金を借りるデメリット

借入の目的や家計の状況によっては、ほかの借入方法を検討したほうが良いケースもあるため、利用前に理解しておくことが大切です。

査定額を超える借入はできない

質屋は審査がない代わりに、そもそも担保として預ける品物がなければ利用できません。

高級ブランド品などは高値がつきやすい一方で、ノーブランド品や充電切れで動かないものなどは、担保として認められない場合もあります。

また、質屋で借入できる金額は、査定額の範囲内に限られます。

査定額に応じて借りられる金額が決まる

借りたい金額の価値がある品物を用意できなければ、質入れ以外の方法も検討する必要があるでしょう。

金利が高い

質屋の一般的な金利相場は、月利1.0%〜9.0%程度です。金融機関のローンと比べて金利が高く、特に借入期間が長いと利息(質料)の負担が大きくなりやすいため、慎重な検討が求められます。

項目金利の相場
質屋月利1.0%〜9.0%程度(年12.0%〜108.0%程度)
カードローン年1.5%〜18.0%程度
クレジットカードのキャッシング年15.0%〜18.0%程度

なお、金融機関のローンは、「利息制限法」により上限が決まっており、年20.0%を超える金利は設定されません。

利息制限法

貸金業者や金融機関の貸付金利を、一定の制限内に抑えるための法律です。この法律により、消費者の利益を保護し、過剰な利息や違法な貸付行為を防止することが図られています。2010年に以下の上限金利まで引き下げられました。


  借入額が10万円未満の場合・・・年20.0%
 借入額が10万円以上100万円未満の場合・・・年18.0%
 借入額が100万円以上の場合・・・年15.0%

一方、質屋の金利は「質屋営業法」によって年109.5%(月利9.0%)まで認められています。

利息が月割りで計算される

質屋の利息は月割り計算

金利が高い点に加え、利息が「1日単位」ではなく、「1カ月単位」で発生する点も理解しておきましょう。

たとえば、5万円を月利5.0%で借りた場合、3日で返済しても1カ月で返済しても、1カ月分の利息(2,500円)が発生します。

50,000円×月利5.0%=2,500円

一方で、金融機関のローンでお金を借りた場合は、借入金額に応じて1日単位で利息が発生します。たとえば、3日後に返済した場合、その日まで(3日分)の利息のみを支払う仕組みです。

預けた品物を手放すリスクがある

返済期限までに元金と利息を返済しない場合、返済の義務は免れますが、預けた品物の所有権が質屋に移り、手放すことになります。

取り立てや督促は一切おこなわれませんが、原則として質流れの通知はありません。そのため、返済期限を把握し、計画的に利用することが大切です。

期限内の返済が難しい場合は、返済期間中に利息を支払い、返済期限を延長するという選択肢もあります。

ただし、預ける品物が大切であるほど「本当に無事に返却されるだろうか」という不安は拭えないでしょう。

担保になりそうな品物が絶対に手放したくないものしかない場合は、リスクを背負って質屋に預けるだけでなく、担保を用意せずに申込できるカードローンにも目を向けてみましょう。

質屋以外でお金を借りる方法

質屋は今すぐ現金が必要な場合に役立つ方法ですが、担保の査定額に応じて借入額が決まるため、希望額が借りられないケースも少なくありません。また、質屋は金利が高く、利息が大きくなりやすい傾向があります。

借入希望額に見合った品物を用意できない場合や利息をなるべく抑えたい場合は、カードローンの利用も検討しましょう。

項目質入れカードローン
仕組み品物を預け、その価値に応じてお金を借りる信用力をもとに金融機関からお金を借りる
担保ブランド品や貴金属など原則不要
審査なしあり
借入までの時間最短数分〜数十分程度最短即日
来店必要不要(WEB申込の場合)
金利月利1.0%〜9.0%程度(年12.0%〜108.0%程度)年1.5%〜18.0%程度

カードローンを利用するためには審査が必要ですが、通過すれば最短即日の借入も可能です。

審査が通過するか不安な方もいるかもしれませんが、年齢条件を満たし、安定した収入を得ていれば、借入できる可能性は十分にあります。会社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員、個人事業主なども申込が可能です。

また、カードローンは申込から契約までWEBで完結する場合も多く、借入までの手続きが比較的スムーズです。

「カードレス契約」や「郵送物なし」など、プライバシーに配慮したサービスも充実しているため、周囲に知られたくない方も利用しやすいサービスといえます。

WEB完結

申込から契約、借入まですべての手続きをWEB上で完結できるサービスを指します。お手持ちのスマートフォンで手続きが完結するため、店舗への来店が不要です。また郵送物が発送されないというメリットがあります。

質屋に関するよくある質問

Q.質屋の査定額はどうやって決まりますか?

A.査定額は、買取相場や品物の状態などに左右されます。

具体的には、定価・製造年・デザイン・人気・保存状態・付属品の有無などが見られます。チェックされる項目自体は買取と変わりませんが、借入できる金額は買取査定額の6割〜8割程度になることが一般的です。

お手入れをする、付属品(箱・保証書・鑑定書・リモコンなど)をそろえるなど、高値がつきやすくなるポイントを押さえておきましょう。

Q.返済や利息の支払い時は来店が必要ですか?

A.一般的に、返済や利息を支払う際は来店が必要です。

質屋によっては、振込で利息を支払える場合もありますが、振込手数料は一般的に自己負担となるため、事前に確認しましょう。

Q.同じ品物で何度も質入れを利用できますか?

A.前回と同じ品物を再度預けることも可能です。

買取の場合は一度しか現金化できませんが、質入れの場合は、期限までに返済すれば品物が手元に戻ります。そのため、再度同じ品物で質入れを利用しても問題ありません。

ただし、その時点での相場によって査定額が変わる場合があります。

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質屋では、ブランド品や貴金属などを預ける代わりに、その査定額の範囲内でお金を借りられます。審査なしで即日借入ができるため、急な出費で数万円が必要な場合に有効な選択肢となるでしょう。

一方で、借入希望額に見合った品物を用意できず、希望どおりの借入ができないケースも少なくありません。また、質屋は金利が高い傾向があり、金融機関のローンを利用したほうが一般的には利息を抑えられます。

借入を急ぐ方や利息をなるべく抑えたい方は、カードローンの利用もご検討ください。

SMBCモビットでは、申込から最短15分での融資が可能です※1。カードレスや郵送物なしでのご契約に対応しており、原則として勤務先への電話連絡も実施しないため、周囲に知られたくない方にもご検討いただけます※2。

※1お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります

※2お客様の状況により希望に添えない場合があります