借入とは?仕組みや種類、ローンの選び方をわかりやすく解説
この記事の監修者
荒井 美亜
貸金業務取扱主任者、2級FP技能士、税理士科目合格者、日商簿記1級、全経簿記能力検定上級
みんなのモビット担当
立教大学経済学部卒、立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティングの会社に従事する中で様々な金融関連の資格を取得。クレジットカードやファクタリングの知識も持ち合わせ、お客様からマネー相談を受けた経験も多数。
この記事でわかること
- 借入とは銀行や消費者金融などの金融機関からお金を借りること
- 消費者金融のカードローンであれば申込から最短30分程度で借入が可能
- 返済が遅れてしまうと遅延損害金が発生するため計画的に借入することが重要
借入とは、簡潔に言うと銀行や消費者金融などの金融機関から「お金を借りること」です。「融資を受ける」とも表現されます。
お金を借りる目的や必要な金額により適した借入方法・借入先が異なるので、借入を検討している方は正しい知識を身につけておくことが重要です。
今回は、個人がお金を「借入」する場合の基礎知識について紹介します。借入先の種類や自分に合ったローンの選び方も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムの目次
借入とは金融機関からお金を借りること
一般的に「借入」とは、銀行や消費者金融、クレジットカード会社などからお金を借りることを指します。
カードローンや住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードのキャッシングなどは、いずれも借入の一種です。借入にはさまざまな種類があり、借入先・使用用途・担保の有無などによって分類されます。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 借入先による分類 | ・銀行 ・消費者金融 ・信販会社 ・クレジットカード会社 ・公的機関 |
| 使用用途による分類 | ・使用用途が自由なもの ・使用用途が限定されるもの |
| 担保の有無による分類 | ・無担保ローン ・有担保ローン |
自分に合った借入方法を選ぶには、こうした分類の違いを理解しておくことが大切です。
- 担保
-
融資を受ける際に、借り主側の返済が難しくなった場合の保証となるもので、連帯保証人などの人的担保と不動産などの物的担保があります。
借入と似た用語(融資・ローン)の意味や違い
「借入」と似た用語として、「融資」や「ローン」が挙げられます。
融資とは、資金を貸し出す行為のことです。「借入」がお金を借りる側の行為を指すのに対し、「融資」は貸す側の行為を指します。つまり、「融資を受ける」行為は「借入」と同じです。
また、ローンは本来「何かを貸すこと」を意味する用語で、一般的には金融機関からお金を借りて、あとから分割で返済していく仕組みの商品を指します。つまり、「借入」がお金を借りる行為全般を指すのに対し、「ローン」はその手段のひとつです。
借入の基礎知識

借入にはさまざまな種類がありますが、基本的な仕組みや特徴は大きく変わりません。
仕組みを正しく理解し、目的に合わない利用やトラブルの発生を避けましょう。
借入するうえで覚えておきたい基礎知識
- 借入の可否は審査で決まる
- 利用限度額が設定されている
- 借入金額に対して利息が発生する
- 基本的に月1回は返済する必要がある
借入の可否は審査で決まる
借入の可否は、申込者が申告した情報をもとに審査され、総合的に判断されます。
審査に利用されるのは、主に勤務先や収入状況、他社の借入状況などの属性情報です。金融機関は、属性情報を確認することで「安定した収入があり、借入金の返済ができるか」を判断しています。
また、審査では信用情報の登録内容も重要です。信用情報に長期にわたる滞納などの情報が登録されている場合、審査で不利になる可能性があります。
- 信用情報
-
クレジットカードやローンの申込、利用状況等に関する情報を指します。金融機関や信用情報機関によって管理され、貸付審査や信用評価に利用されます。
審査に通るか不安な場合はお借入診断が有効
金融機関の審査が不安な方は、申込前にお借入診断を利用しましょう。SMBCモビットでは、借入が可能かどうかを診断できる「お借入診断」を提供しています。
- お借入診断
-
年齢、年収、他社借入金額を記入し、利用者が融資を受けられる状況なのか簡易的に診断するためのシミュレーションのことを指します。診断結果は目安であり、実際の審査結果と異なる場合もあります。
お借入診断で「ご融資可能と思われます。」と表示されれば、審査に通過できる可能性がありますので、診断後に申込を検討してみてください。
利用限度額が設定されている
利用限度額は、審査で判断された返済能力の範囲内で決定します。
- 利用限度額
-
借入契約において、利用できる上限金額のことを指します。利用限度額は、個人の収入や信用情報などに基づいて設定され、変動する場合もあります。利用限度額を超えて利用することはできませんので、注意が必要です。
また、利用限度額を決める際には「総量規制」も考慮されます。
- 総量規制
-
消費者金融やクレジットカード会社などを対象に設けられている法制度の1つです。返済能力を超えた過剰な貸付から消費者を守るために、「年収の3分の1を超える貸付の原則禁止」を定めています。

年収の3分の1を超えるかどうかの判定には、他社の借入金額も含まれます。
たとえば、年収300万円の方が借入できるのは、他社の借入額も含め100万円までが上限です。そのため、すでに他社で50万円借入している場合、新たに借りられる金額は最大でも50万円となります。
借入金額に対して利息が発生する
金融機関から借入をすると、借りたお金に利息を含めた金額を返済する必要があります。
利息とは、お金を借りた際に支払う「借りたお金の使用料」のことです。
また、借入金額に対する利息の割合を示したものが「金利」であり、金利は利息の額を決める基準となります。金利が高いほど利息の額も大きくなる仕組みです。
さらに、利息は返済日数によっても左右されます。利息の負担を抑えるには、できるだけ1回あたりの返済額を多めにし、早く完済することがポイントです。

基本的に月1回は返済する必要がある

借入をした後は、契約に基づいて返済を進める必要があります。契約内容によって異なりますが、多くの場合、借りたお金を分割し、利息と合わせて月に1回のペースで返済します。
完済までの期間は、借入金額が多いほど長くなるのが一般的です。
借入した際の返済方式は、主に「一括払い」「分割払い」「リボ払い」の3種類があります。
| 返済方式の種類 | 内容 |
|---|---|
| 一括払い | 借入した金額を一度に支払う返済方式 |
| 分割払い | 借入した金額を指定した回数で分割して支払する返済方式。追加返済が可能 |
| リボ払い | 毎月の返済額が一定になる返済方式。追加返済が可能 |
借入するための条件
借入をするには、金融機関ごとに定められた条件を満たす必要があり、誰でも利用できるわけではありません。
借入するために必ず設定されている利用条件は、主に「年齢」と「収入」に関する条件です。具体的に、どういった条件になっているのか確認しておきましょう。

年齢の基準を満たしている
借入の申込をするには、金融機関で定められた年齢の基準を満たしていなければなりません。これには、未成年の契約に制限を設けている民法のルールが関係しています。
2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたものの、現在でも多くの金融機関では、下限年齢を20歳に設定しています。
SMBCモビットの場合、申込可能な年齢は満20歳から74歳です。したがって、20歳未満の方や75歳以上の方は利用いただくことができません。
年齢の条件は金融機関ごとに異なるため、申込前に確認してください。
安定した収入がある
金融機関から借入をするには、原則として「安定した収入」が求められます。返済能力がない方に融資して返済が滞った場合、金融機関と利用者の双方にとって不利益になるからです。
SMBCモビットのカードローンでも、「安定した継続収入がある方」を申込条件の一つとして定めています。
ただし、一般的に、「正社員でなければならない」などの雇用形態の指定はありません。アルバイトやパートなどの方でも、毎月一定の収入を継続して得ていれば借入可能です。
実際に、SMBCモビットのカードローンは、アルバイトやパート、自営業の方にもご利用いただいています。
借入ができる主な機関
銀行などの金融機関をはじめ、借入ができる機関にはいくつか種類があります。
借入金額や金利、融資スピードは金融機関によって異なるため、あらかじめ把握しておきましょう。

銀行
銀行では、カードローンやフリーローンなどの使用用途を問わないローンをはじめ、カーローンや住宅ローンといった目的別ローンも多く扱われています。消費者金融や信販会社などと比較して、適用金利が低い傾向があるのが特徴です。
ただし、銀行では当日中に借入できないケースも少なくないため、時間的な余裕を持って申込をしましょう。
消費者金融
消費者金融は、個人を対象としたローンを扱っています。
- 消費者金融
-
カードローンやビジネスローンなど、一般消費者に向けた小口の融資商品を主に取り扱う貸金業者、または貸金業者が提供するサービスを言います。
消費者金融の最大の特徴は、借りたお金の使用用途の自由度が高い点です。さらに、申込から最短即日で借入ができ、返済方法が充実しているなど、利便性の高さも強みといえます。
ただし、適用金利が銀行と比べて高い傾向があり、返済が長期に渡ると利息負担が大きくなる傾向があります。事前に返済計画のシミュレーションをするなど、計画的に利用してください。
信販会社・クレジットカード会社
信販会社やクレジットカード会社からも借入が可能です。クレジットカードの場合、すでにキャッシング枠(お金を借りるための利用可能枠)が設定されていれば、あらためて審査を受ける必要はありません。
信販会社は、主にショッピングローンなどの形で貸付をおこなっています。ショッピングローンは審査にかかる時間が比較的短く、商品代金分のみを借入するため、使いすぎの心配がない点が特徴です。
ただし、購入する商品が高額になるほど、分割回数が多くなり、返済が長期化する傾向があります。
また、消費者金融のように、借りている金額の一部を追加返済するなどの柔軟な方法がとれないケースも少なくありません。
公的機関
民間の金融機関だけでなく、公的機関でも融資をおこなっています。
ただし、公的融資制度は特に生活に困っている方が対象で、金融機関と比べると利用条件が細かく設定されています。
対象者は限られますが、いざというときの手段として、公的機関から借入できる制度があると覚えておきましょう。
| 公的融資制度の例 | 内容 |
|---|---|
| 生活福祉資金貸付制度 | 生活が困窮する世帯のさまざまなニーズに対応し、「総合支援金」「福祉資金」「教育支援資金」「不動産担保型生活資金」がある |
| 母子父子寡婦福祉資金貸付金 | 20歳未満の児童を扶養している配偶者のない世帯が生活費を借入できる |
| 求職者支援資金制度 | 職業訓練受講給付金を受給しているものの、生活費が不足している求職者が借入できる |
| 生活サポート基金 | 生活が困窮している世帯が生活再建のために借入できる |
自分に合ったローンの選び方
個人が借入をする際、一般的には金融機関が提供する「ローン」を利用します。それぞれのローンには異なる特徴があるため、目的や状況に応じて使い分けることが大切です。
各ローンの強みや適した利用シーンを理解し、自分に合ったものを選択しましょう。
自分に合った借入方法の選び方
- 融資スピードを重視するなら「カードローン」
- 使い道自由で金利を抑えるなら「フリーローン」
- 短期間・少額の借入なら「クレジットカードのキャッシング」
- 使い道が決まっているなら「目的別ローン」
融資スピードを重視するなら「カードローン」

できる限り早く資金を用意したい場合は、最短即日で借入ができるカードローンが適しています。
使用用途が自由で、利用限度額まで何度でも借入できるだけでなく、一般的に担保や保証人も不要です。入会金や年会費もかからないことが多いため、必要になるときに備えて契約を済ませておくのも選択肢の一つです。
当日中に借入したいならSMBCモビットのカードローンをご利用ください
SMBCモビットのカードローンは、お申込から最短15分で融資が可能です。※
24時間いつでもWEB完結で申込でき、土日も平日同様に審査を実施しています。急いで借入したい方は、ぜひ利用をご検討ください。
※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります
使用用途が自由で金利を抑えるなら「フリーローン」

フリーローンは、カードローンのように使用用途が自由かつ担保・保証人が不要であることが多い点に加え、比較的低い金利で利用できます。
カードローンとフリーローンの平均的な上限金利は、以下の通りです。
| カードローン | 年15.0%〜18.0%程度 |
| フリーローン | 年12.0%〜15.0%程度 |
また、フリーローンは借入時点で完済日や返済回数が確定するため、より返済計画が立てやすいのもメリットです。
ただし、一度の契約で1回しか借入ができず、カードローンのように利用限度額の範囲内で繰り返し借入ができない点には注意が必要です。また、審査には1週間程度かかることもあるため、急いでいる方は他の借入方法を検討しましょう。
短期間・少額の借入なら「クレジットカードのキャッシング」
すでにキャッシング枠が設定されたクレジットカードを所持していれば、申込や契約の手間なく借入できます。
上限金利は年18.0%程度と、目的ローンやフリーローンと比べて高い傾向がありますが、短期間・少額の借入なら利息が大きく膨らむ心配は少ないと言えます。
なお、保有しているクレジットカードにキャッシング枠が付いていない場合は、新たに申込と審査が必要となるため、借入までに時間がかかることがあります。
使用用途が決まっているなら「目的別ローン」
特定の使用用途が決まっている場合、目的別ローンを利用することで金利を抑えられる可能性があります。
主な目的別ローンは、カーローン、住宅ローン、教育ローンなどで、平均的な金利は以下の通りです。
| カーローン | 年2.0%〜3.0%程度 |
| 住宅ローン | 変動金利:年0.5〜1.0%程度 全期間固定金利:年1.8%〜3.0%程度 |
| 教育ローン | 年2.85%(日本政策金融公庫) ※2025年6月時点 |
金利が抑えられる点は魅力ですが、審査には1週間〜2カ月程度時間がかかる傾向があります。時間的な余裕を持って利用してください。
借入先の選び方
ローンにはさまざまな種類がありますが、借入先によっても借入条件や利便性などが異なります。借入先を決める際、特に着目したいポイントは以下の3つです。
借入先の選び方
- 金利の低さ
- 借入までの時間
- 返済の進めやすさ
これらの項目は、スムーズに借入し、計画的に返済するうえで重要なポイントです。申込前に押さえておきましょう。
金利の低さ
借入する際の金利は、ローンの種類や借入先、担保の有無などによって異なります。
一般的に、使用用途が限定されるローンや有担保で借入する場合は、金利が低めです。また、公的機関や銀行は、ノンバンク(消費者金融や信販会社など)と比べて金利が低い傾向があります。
- ノンバンク
-
銀行以外の金融機関を指し、預金の受け入れをせずに、お金を貸すなどの与信業務に特化した金融機関が該当します。
なお、ローンの種類によっては「金利年3.0%〜18.0%」というように幅をもたせて設定されており、実際の適用金利は審査によって決まります。はじめての借入では、上限金利に近い金利が設定される傾向があるため、借入先を選ぶ際は上限金利を確認しましょう。
借入までの時間
借入を急ぐ方は特に、申込から借入までの時間も確認しましょう。

一般的に、消費者金融は短期間で融資の可否を判断する体制を整えており、スピーディーな借入が可能です。
たとえば、SMBCモビットではお申込から最短15分で融資が完了します。※
一方、銀行は土日祝日に審査を実施していないケースもあり、消費者金融と比べて借入までの時間が長い傾向があります。
※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります
返済の進めやすさ
返済の進めやすさは、計画的にローンを利用するうえで重要なポイントです。
低金利で借入できたとしても、毎月の返済額が収入に見合っていなかったり、返済のたびに手数料が発生したりすると、家計の負担となり、返済が難しくなる可能性があります。
以下のような項目に着目し、計画的に返済しやすいかどうかも見極めましょう。
着目したい主なポイント
- アプリなどで手軽に借入状況を確認できるか
- 複数の返済日から選択できるか
- 生活圏にあるATMが対応しているか
- 手数料無料で返済できるか
- 返済に関する相談体制が整っているか
借入の流れ
申込から借入までの流れは、ローンの種類や借入先によって異なります。
カードローンの場合、申込から借入までの一般的な流れは以下のとおりです。
- 金融機関に申込する
- 必要書類を提出する
- 金融機関が審査を実施する
- 契約・借入をする
なお、近年は、上記の手続きをすべてWEB上で完結できるケースが増えています。実際の流れは各金融機関のホームページなどで確認しましょう。
@金融機関に申込する
借入先を決めて申込手続きをおこないましょう。
申込方法は複数ありますが、近年はWEB申込に対応しているカードローンがほとんどです。夜間や休日でも申込できるので、まとまった時間を取れない場合でも手続きを進められます。

ただし、入力内容にミスがあると審査に時間がかかったり、契約ができなくなったりする可能性があるため、よく確認したうえで申込をしましょう。
A必要書類を提出する
申込後、金融機関の案内に従って必要書類を提出します。
カードローンでは、主に「本人確認書類」と「収入証明書類」の2つが必要です。ただし、借入希望額によっては、本人確認書類のみで申込できるケースもあります。
| 本人確認書類の例 | ・運転免許証 ・マイナンバーカード ・パスポート(2020年2月3日以前に申請されたもの) |
| 収入証明書類の例 | ・源泉徴収票の写し ・税額通知書の写し ・所得証明書の写し ・確定申告書の写し ・給与明細書の写し(直近2カ月分)※ |
※賞与支給のある方は、直近1年分の賞与明細書も提出します。
なお、フリーローンや目的別ローンでは、上記の2点に加えて、使途確認書類(注文書や見積書など)が必要となる場合があります。
B金融機関が審査を実施する
必要書類の提出後、金融機関が申告内容や信用情報などをもとに審査を実施します。審査の一環としておこなわれる手続きのひとつに「在籍確認」があります。
- 在籍確認
-
申込者が申告された勤務先で実際に在籍しているかどうかを確認する手続きです。審査の一環であり、返済能力の確認はもちろん、本人確認のためにおこなわれます。
勤務先に電話がかかってくる可能性があるため、申込の際は所属する部署の電話番号を正確に申告しましょう。また、企業によっては在籍確認を含む外部からの問い合わせに対応していないケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。

勤務先への電話連絡をどうしても避けたい方は、原則として電話による在籍確認を実施しないカードローンを選ぶのも一つの方法です。
C契約・借入をする
審査が完了すると、メールや電話などで結果が届きます。金利や利用限度額などの条件を確認し、問題がなければ契約手続きに進みましょう。金融機関によっては、契約手続きもWEB上で完結します。
カードローンの契約後は、利用限度額の範囲内であれば、いつでも必要なタイミングで借入が可能です。一般的に、ATMや振込など複数の借入方法が用意されているため、都合の良い方法で借入しましょう。

借入する際の注意点

金融機関が提供するローンは、一時的にお金が足りない場合に便利なサービスですが、注意すべき点を知らないと思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
以下の2点を押さえ、安全かつ計画的に借入しましょう。
借入する際の注意点
- 違法な金利設定や取り立てをする業者も存在する
- 過度な借入はさまざまなリスクをともなう
違法な金利設定や取り立てをする業者も存在する
ローンを提供する金融機関は、法律に基づいて健全な融資をおこなっていますが、中には違法な金利設定や取り立てをする業者も存在します。
このような業者を利用すると、利息が膨れ上がって返済困難に陥るだけでなく、脅迫的な取り立てに遭うなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。

申込前に金融庁の「登録貸金業者情報検索入力ページ」を利用し、きちんと貸金業者として登録を受けているかどうかを確認しましょう。
また、年20.0%を超える金利での融資は認められていません。借入の際は、金利が年20.0%を超えていないかどうかも確かめてください。
過度な借入はさまざまなリスクをともなう
カードローンやクレジットカードのキャッシングは、利用限度額の範囲内で繰り返し借入ができる点で便利ですが、過度な借入により返済が困難になるケースもあります。
返済が遅れてしまった場合は、以下のようなリスクが想定されます。
滞納で起こり得る主な影響
- 遅延損害金が発生する
- 新たな借入ができなくなる
- 電話や書面で督促がおこなわれる
- 信用情報に異動情報が登録される
- 強制解約や一括請求の措置を取られる
- 訴訟・財産差し押さえに発展する
返済が遅れてしまった場合、年20.0%程度の遅延損害金を支払わなければなりません。
- 遅延損害金
-
約定返済日に遅れてしまった場合に発生する損害金を指します。カードローンやクレジットカードのキャッシングの多くは、返済が遅れると、約定返済日の翌日から遅延損害金を支払う必要があり、遅延損害金利率は概ね年20.0%となっています。
約定返済日から61日以上滞納すると、信用情報機関に異動情報が登録されることになり、その後のクレジットやローン契約の審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、督促がおこなわれても返済できず、滞納が長期にわたると、強制解約や一括請求などの措置を取られる可能性があり、最終的には財産差し押さえなどの法的手続きに発展するリスクがあります。
借入の際は、事前に返済シミュレーションを利用するなどして、無理のない返済計画を立てておくことが重要です。
よくある質問
Q.クレジットカードのキャッシングはローンですか?
A.クレジットカードのキャッシングはローンではありません。
キャッシングはクレジットカードの付帯機能であり、お金を貸すことに特化した商品であるローンとは異なります。
ただし、いずれもお金を借りるためのサービスなので、借入であることに変わりはありません。
Q.奨学金は借入に入りますか?
A.奨学金も借入の一種です。
そのため、金融機関のローンと同様に、決められた期日までに返済する必要があります。
ただし、奨学金は総量規制の「除外貸付」に該当するため、借入金額が借入残高に算入されません。したがって、その後の借入に影響を与えることはなく、年収の3分の1を超えていても借入ができる可能性があります。
- 除外貸付
-
総量規制の対象外となる特定の種類の貸付を指します。借入額が大きく、年収の3分の1までという制限に合わせることが難しい融資に適用されます。具体的には、住宅ローンや自動車ローンなどの貸付が対象です。
総量規制の「除外貸付」に該当するその他の借入には、以下のようなものがあります。
「除外貸付」に該当するその他の借入
- カーローン
- 住宅ローン
- 高額療養費の貸付
- 有価証券や不動産を担保とする貸付
- 売却予定の不動産の売却代金で返済される貸付
Q.クレジットカードのショッピング(リボ払いや分割払い)も借入ですか?
A.ショッピング枠のリボ払いや分割払いは、一般的に借入としては扱われず、クレジットカード会社による「立替払い」に該当します。
リボ払いと分割払いは、どちらもクレジットカードの支払方法のひとつです。
| リボ払い | 利用金額や件数にかかわらず、毎月ほぼ一定額を支払う方法 |
| 分割払い | 商品やサービスの購入時に支払回数を指定して分割で支払う方法 |
ただし、手数料を含めた金額をあとから返済する仕組みである以上、実質的には借入に近いことを理解しておきましょう。
Q.金融機関から審査なしで借入する方法はありますか?
A.金融機関から借入をする際は、審査が必要です。
法律で義務付けられているため、審査なしでは借入できません。
また、「審査なし」や「誰でも貸します」などの宣伝は禁止されているため、そのような勧誘をおこなう業者があれば、利用するのは避けましょう。

無理のない返済計画を立ててから借入を
「借入」とは一般的に金融機関からお金を借りることを指し、さまざまなローンが存在します。どのような借入であっても、元金と利息分の返済義務が生じるため、無理のない返済計画が必要です。
また、借入方法によって金利や借入までの時間などが異なるため、資金が必要なタイミングや、利用目的に合った方法の選択も重要です。
SMBCモビットのカードローンは、お申込から最短15分での融資が可能です。土日祝日も含め、毎日審査を実施しているため、お急ぎの方はぜひご検討ください。※
※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります
