カードローンで100万円を借りるための条件は? 利息や返済期間も紹介
この記事の監修者
荒井 美亜
貸金業務取扱主任者、2級FP技能士、税理士科目合格者、日商簿記1級、全経簿記能力検定上級
みんなのモビット担当
立教大学経済学部卒、立教大学大学院経済学研究科修了(会計学修士)。出版社、Webマーケティングの会社に従事する中で様々な金融関連の資格を取得。クレジットカードやファクタリングの知識も持ち合わせ、お客様からマネー相談を受けた経験も多数。
カードローンで100万円を借りられるのか、気になる方もいるでしょう。
100万円をカードローンで借りる方は、決して珍しくありません。実際に「一般社団法人 全国銀行協会」の調査では、消費者金融系カードローンの利用者の約37%が100万円以上の借入をしているというデータもあります。
ただし、100万円を借りるためには条件があり、仮に満たしていたとしても必ず審査に通過するわけではない点に注意が必要です。
コラムの目次
カードローンで100万円の借入ができる方の条件
カードローンで100万円の借入をする方は一定数います。しかし、申込時には審査があり、全員が100万円以上を借入できるわけではありません。
カードローンで100万円の借入をするためには、以下3つの条件を満たしている必要があります。
カードローンで100万円の借入ができる方の条件
- 年収300万円以上である
- 総量規制に抵触していない
- 異動情報が登録されていない
年収300万円以上である
前提として、1人あたりが借入可能な金額は総量規制により、年収の3分の1までと決められています。
- 総量規制
-
消費者金融やクレジットカード会社などを対象に設けられている法制度の1つです。返済能力を超えた過剰な貸付から消費者を守るために、「年収の3分の1を超える貸付の原則禁止」を定めています。
この総量規制から考えると、100万円を借りるためには最低でも300万円以上の年収が必要になります。
総量規制の対象となるのは、主に消費者金融や信販会社といった貸金業者のカードローンやクレジットカードのキャッシングなどです。
総量規制に抵触していない
すでに他社金融機関から借入をしている方は、上述した総量規制により、借入可能額が縮小します。借入可能額は以下の計算式で、大まかに把握できます。
- 借入可能額を把握できる計算式
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借入可能額=(年収×1/3)― 他社借入額
上記で算出した数値が100万円を下回っている場合は、借入希望額を引き下げて申込をしてください。なお、算出した数値がマイナスだった場合は追加の借入は難しいため、返済することを優先しましょう。
異動情報が登録されていない
信用情報機関に異動情報が登録されていると、カードローンの審査に通過するのは難しくなります。たとえ高年収の方であっても、決して例外ではありません。
- 異動情報
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ローン商品や分割払いの返済に対して、長期間の滞納または、債務整理や破産してしまった状態のことです。信用情報機関にネガティブな情報として一定期間登録されます。この情報のことを異動という場合もあります。
異動情報に登録される理由は、以下のとおりです。
異動情報が登録される主な条件
- クレジットカードやカードローンの返済を61日以上滞納した
- 代位弁済をおこなった
- 債務整理をおこなった
- クレジットカードを強制的に解約された
異動情報は完済や債務整理をした解消した後も5年間は残るため、該当する方は削除されるまではカードローンの申込を控えましょう。
カードローンで100万円の借入をするまでの手順
カードローンで100万円を借りられると言っても、そもそも借入方法がわからない方も多いでしょう。多くのカードローンでは最短即日で審査が完了するので、手順を覚えておけばすぐに借入ができます。
ここではSMBCモビットへWEB申込をする場合の例に基づいて解説します。
- WEBから申込・審査
- 必要書類の提出
- WEB上で契約を締結
1.WEBから申込・審査
まずは、SMBCモビットのホームページより申込手続きをします。SMBCモビットの申込手続きは主にWEB・電話の2つがありますが、WEBであれば場所を問わずに申込ができます。
画面に従って個人情報を入力してください。
入力が必要な個人情報
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 勤務先
- 年収 など
入力した情報が間違っていると、審査に時間を要する可能性があります。送信する前に、入力した内容に間違いがないことを確認しておきましょう。
2.必要書類の提出
個人情報を入力した後、必要書類を提出します。SMBCモビットに限らず、100万円を借りる場合は本人確認書類に加えて収入証明書類を提出する必要があります。
SMBCモビットで受付可能な本人確認書類と収入証明書類は以下の通りです。
SMBCモビットで受付可能な書類 | |
---|---|
本人確認書類 | ・運転免許証 ・マイナンバーカード ・健康保険証 ・パスポート(2020年2月4日より前に申請されたもの) |
収入証明書類 | ・源泉徴収票 ・税額通知書 ・所得証明書 ・確定申告書 ・給与明細書(直近2カ月分) |
入力した情報と提出書類を元に、審査が進められます。
3.WEB上で契約を締結
審査に通過できたら、契約手続きに進みます。SMBCモビットの申込から融資までの時間は最短15分となっており、結果は原則としてメールで届きます。
その後、契約内容を確認して問題なければ、WEB上で契約をしてください。
契約を締結できたら、お金を借りられるようになります。SMBCモビットでは3つの方法で借入できるため、自分に合った方法を選ぶことができます。
SMBCモビットの借入方法
- 振込キャッシング
- 提携ATM
- スマホATM取引
カードローンで借入した100万円の返済シミュレーション
カードローンで100万円の借入をした場合、毎月いくら返済することになるのか気になる方は多いでしょう。返済する際は利息の支払が必要なため、返済総額は借入金よりも多くなります。
100万円以上の借入をしている方の上限金利は利息制限法により、年15.0%と決められています。カードローンによっては、年12.0%程度での金利になることもあります
そこで、金利が年15.0%と年12.0%それぞれを比較して、返済回数ごとにおける毎月の返済額および総額をそれぞれシミュレーションしてみました。
返済回数 | 金利年12.0% | 金利年15.0% |
---|---|---|
24回払い | 47,073円(1,129,752円) | 48,486円(1,163,664円) |
36回払い | 33,214円(1,195,704円) | 34,665円(1,247,940円) |
48回払い | 26,333円(1,263,984円) | 27,830円(1,335,840円) |
上記の表より、金利が高いほど、そして返済期間が長期に渡るほど総返済額が多くなることがわかります。
実際に48回払いの場合を見てみると、年12.0%の総返済額は年15.0%のときよりも7万円ほど多く支払う必要があります。
カードローンで100万円を借りる際は無理なく、かつできるだけ短期間で完済できるように、返済計画を立てましょう。
SMBCモビットは事前に返済シミュレーションをしたうえで申込できる
SMBCモビットでは事前に返済シミュレーションをしたうえで、申込ができます。シミュレーションツールがあるので、以下の3点を入力すれば毎月の返済額を算出できます。
返済シミュレーションに入力する情報
- 利用希望額
- 借入利率(年率)
- 返済月数
実際にシミュレーションをしてみると「借入期間が××ヵ月程度なら、問題なく返済できそうだ」「100万円を借りても返済できないかも…」といったことがわかるでしょう。
無理なく返済できるかどうかを把握するためにも、申込前にぜひ返済シミュレーションを活用してみてください。
カードローンで借入した100万円の利息を抑える方法
カードローンで借入をすると最大で年15.0%の金利が発生し、借入期間が長期になるほど発生する利息も増えやすくなります。実際に、支払利息を少しでも抑えたいと考える方は多いはずです。
利息を抑えるポイントは、以下の3つです。自分の状況に合わせてた方法を実践してみてください。
金利の低いカードローンで借入をする
金利が低いほど、発生する利息は少額に抑えられます。カードローンによっては上限金利である年15.0%を下回る金利で提供しているため、探してみると良いでしょう。
基本的に、銀行系カードローンは消費者金融系カードローンよりも金利が低めに設定されています。金利が低めのサービスで借入をすれば、返済時の負担を軽減できます。
返済期間を短くする
返済期間をできるだけ短くすることも、利息を抑える効果的な方法です。
ただし、返済期間を短くするためには毎月の返済額が高額になるため、資金繰りが滞らないように注意が必要です。万が一、資金繰りができずに返済期日に遅れてしまった場合、年20.0%程の遅延損害金を課せられてしまいます。
利息を抑えるうえで返済期間を短縮するのは有効な方法ですが、滞りなく返済できる範囲で取り組むことが大切です。
毎月の返済額を引き上げて返済するのが難しい方は、余裕のあるときにだけ追加返済をする形でも、返済期間を短くできます。SMBCモビットでも、利用者の都合に合わせて追加返済が可能です。
おまとめローンを利用する
複数社からの合計借入額が100万円を超える場合は、おまとめローンを利用すると金利を下げられることがあります。
たとえば、2社から50万円ずつ借入した場合の上限金利は年18.0%です。しかし1社100万円にまとめることで利息制限法により、上限金利が年15.0%になるので、利息の負担が軽くなることが期待できます。
また、借入元を1社にまとめることで返済管理が簡単になる点も、おまとめローンのメリットのひとつです。
おまとめローンはSMBCモビットをご検討ください
SMBCモビットではおまとめローンも提供しているため、複数社からの借入があり、かつ合計金額が100万円を超える場合はぜひご検討ください。借入を一つにまとめることができれば、返済管理が楽になります。
返済期日は5日、15日、25日、末日のいずれかから好きな日程を選べるため、利用者の都合に合わせて返済できます。SMBCモビットのおまとめローンの貸付条件は以下の通りです。
項目 | 貸付条件 |
---|---|
金利 | 年3.0%〜18.0% |
利用限度額 | 800万円 |
遅延損害金 | 年20.0% |
担保・保証人 | 不要 |
返済方法 | 元利定額返済方式 |
ご返済期間・回数 | 最長60回(5年)ただし、返済能力、契約内容その他の事情にかんがみ、 最長160回(13年4カ月) |
カードローン以外で100万円の借入をする方法
100万円を借りるにあたって、カードローン以外の借入方法がないか、知りたい方もいるでしょう。
100万円を借りる目的によっては、カードローン以外の方法を選んだ方がお得なケースもあるので、これから解説する5つの方法も検討してみてください。
1.目的別ローン
使用用途が明確に決められている目的別ローンでは、購入する商品およびサービスによっては100万円を上回る金額の借入が可能です。借入金の用途が明確に決められている一方で、金利が低めに設定されていることが特徴です。
代表的な目的別ローンと、それぞれの目安金利を以下の表にまとめてみました。
ローン名 | 金利 |
---|---|
住宅ローン | 変動金利:年0.5〜1.0%程度 全期間固定金利:年1.8%程度 |
カーローン | 年2.0〜3.0%程度 |
リフォームローン | 年1.5〜2.5%程度 |
デンタルローン | 年5.0%前後 |
教育ローン | 年2.25%(日本政策金融公庫) |
上記以外にもさまざまな目的別ローンがあるため、購入予定の物やサービスが明確な場合は、ぜひ探してみてください。
ただし、借入金を用途以外に利用した場合は、一括返済を迫られる可能性がある点には注意が必要です。
2.フリーローン
カードローン同様に用途制限なく利用したいのであれば、フリーローンを検討してみてください。カードローンとの大きな違いは、借入できるのが一度限りであることです。
カードローンに比べると融通が利かない反面、金利は年12.0〜15.0%程度とやや低めです。追加で借入ができないという特性から「カードローンだと使い過ぎてしまいそう…」という方に、適しているサービスと言えます。
3.公的融資制度
国や自治体が提供している公的融資制度も、100万円の借入が可能な場合があります。公的融資制度は用途や対象者に応じてさまざまな制度が用意されており、代表的なものは以下のとおりです。
100万円借りられる可能性のある公的融資制度
- 生活福祉資金貸付制度
- 教育一般貸付
- 母子父子寡婦福祉資金
国や自治体が提供していることもあり、金利は低めに設定されています。ただし、制度によって対象者が異なるため、申込前に条件を満たしていることを確認しておきましょう。
4.ビジネスローン
事業目的で資金が必要であれば、ビジネスローンが選択肢に挙がります。
- ビジネスローン
-
法人や個人事業主が事業資金を借りるためのローン商品です。総量規制の対象外で銀行融資等と比べると融資スピードが速いなどの特徴があります。
カードローンは用途制限はないものの、基本的に事業目的の用途での利用は認められていません。
一例ではありますが、ビジネスローンは上限金利が年4.5〜18.0%程度、借入可能額は最大500〜1,000万円程度と、カードローンと同等程度です。法人経営者や個人事業主の方で事業用資金の確保に悩んでいる場合は、利用を検討してみてください。
5. 銀行融資
事業目的で、かつ借入希望額が1,000万円を超える場合は、銀行融資を利用するのも良いでしょう。
利用するためには決算書や事業計画書など必要書類が多岐に渡り、加えて面談もおこなわなければなりません。しかし、ビジネスローンよりも低めの金利で借入できるため、返済負担が軽くなります。
ただし、銀行に届け出した用途以外に利用してしまうと資金使途違反とみなされ、一括返済を求められる可能性があります。借入した資金を柔軟に活用したいのであれば、ビジネスローンを選びましょう。
よくある質問
Q.100万円を借りるためには年収はいくら必要ですか?
A.総量規制の観点から、最低300万円は必要と考えてください。
ただし、カードローンの審査基準によっては年収面で問題なかったとしても、借入可能額が100万円を下回るケースは十分にあります。
とくに、他社カードローンやキャッシングで借入をしている方は総量規制の観点から、年収に対して借入可能額が著しく低くなることが考えられます。
年収はあくまで借入可能額を決める指標のひとつでしかないため、参考程度に留めておきましょう。
Q.すでにカードローンで100万円を借りていますが追加での借入はできますか?
A.総量規制に抵触しない範囲であれば、借入できる可能性はあります。
反対に、総量規制の金額が現時点での借入額を下回っている場合は、追加での借入は難しいと考えてください。追加で借入をするのであれば、少しでも借入可能額を増やすために、可能な範囲で返済しておくと良いでしょう。
ただし、過去に返済が滞ったことがある場合は、要件を満たしていたとしても審査に通過できない可能性があります。
Q.無職でも100万円を借りられますか?
A.金融機関で借りられる可能性は極めて低いので、公的機関に相談しましょう。
金融機関で100万円を借りたい場合、基本的には本人の返済能力が重要視されます。無職の方は収入がないとみなされ、返済能力がないという判断になりやすいため、借入は難しいと考えてください。
公的機関の各種制度を利用すれば借りられる可能性はありますが、100万円という額は非常に高額であるため、まずは自身の状況を窓口担当に相談することから始めてみてください。
早急に100万円が必要な方はSMBCモビットをご検討ください
カードローンでは上限借入額が500〜1,000万円であることから、その方の状況によっては100万円の借入ができる可能性があります。
しかし、100万円を借りるためには「借入可能なのは年収の3分の1まで」という総量規制に則り、最低でも年収300万円以上が必要になります。
また、カードローンの審査基準によっては年収300万円以上であっても、借入可能額が100万円を下回るケースは十分にあります。
SMBCモビットでは借入上限額が800万円であるため、審査結果次第では100万円の借入に対応しております。申込から最短15分での融資も可能ですので、すぐにお金が必要な方もぜひご利用ください。
監修者コメント
荒井 美亜
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
追加返済は家計に余裕があるときにしましょう。余裕がないときに無理に追加返済をして、従来の期日に返済ができない事態になると本末転倒です。自身の収支を確認して、生活に困らない範囲で追加返済をしてください。