街金とはどんな金融機関?大手消費者金融との違いや申込前に確認したいポイントを紹介

街金とは、特定の地域で営業している貸金業者のことです。
全国展開する大手消費者金融と同じく正規の貸金業者ですが、借入や返済方法が限られるなど、利便性が低くなる可能性があります。ただ、対面で融資の相談ができるなど、地域密着の貸金業者ならではのメリットがあります。
記事では大手消費者金融とは異なる街金の特徴や、利用する際の注意点を解説します。
街金は地域密着の貸金業者
全国展開している大手消費者金融に対し、街金は基本的に特定の地域に密着して限られたエリアで営業しています。
規模は小さいものの、貸金業法に則って運営されている正規の貸金業者で、闇金と呼ばれる違法業者とは異なります。
- 貸金業法
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貸金業者の業務や貸付けに関する規制を定めた法律です。消費者保護や多重債務問題の解決を目的としています。
- 闇金
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貸金業法で求められる登録等をしないまま、違法に貸金業を営む者を指し、違法な高金利や脅迫まがいの取り立てなどのリスクがあります。昔は取り立てなどが厳しく過酷でしたが、今ではソフト闇金など、生活に困っている方に優しく寄り添い、油断させてお金を提供し法外な利息を受け取り続ける等の行為をする闇金業者もいます。闇金業者との関わりは避け、正式に登録を受けている金融機関を利用することが重要です。
大手消費者金融と街金の違い
街金は大手消費者金融と同様に正規の貸金業者ですが、審査基準や利便性の面でいくつか異なる点があります。
双方の違いを理解してから申込しましょう。

面談するなど人の目で審査をおこなう傾向にある

街金と大手消費者金融では審査方法や基準が異なります。
大手消費者金融はスコアリング方式で審査をおこないます。スコアリング方式とは、入力された申込情報を点数化して審査を自動化する仕組みです。
項目ごとにスコアが設定されており、各金融機関で定められた点数に達すると審査を通過します。
一方で街金は、人の目で審査をおこなう傾向があります。一人ひとりと直接会って、融資の可否を判断するところもあります。
審査が甘いとは言えないものの、審査基準が異なるため、大手消費者金融の審査に通らなかった方でも審査に通る可能性があります。
店舗窓口で借入や返済に関する相談ができる可能性がある
大手消費者金融は主にWEB申込となり、問い合わせの際もチャットやコールセンターを利用することとなるため、基本的に直接対面で接することはありません。
対して街金は店舗窓口で申込できるケースが多く、チャットや電話では説明しにくいことや、その場で疑問に思ったことを質問できます。
また、近年では街金もWEB申込に対応しているケースが増えてきているので、大手消費者金融のように、チャットや電話で相談できることもあります。
即日融資ができない可能性がある
街金の利便性は近年向上しているものの、大手消費者金融の方が融資までの速度が早い傾向にあります。街金によっては、即日融資に対応していないところもあるので、急ぎの人は公式サイト等で確認しておきましょう。
最短即日融資に対応している場合でも審査に時間がかかる傾向があり、「14:00までの申込完了に限る」など締め切り時間が早かったり、申込方法が来店のみに限られていたりする場合があります。
大手消費者金融の場合、申込から最短30分以内で融資できるところが多いので、急いでいる方は大手消費者金融が有効です。
SMBCモビットのカードローンなら最短15分で借入できる
SMBCモビットのカードローンは、WEB申込なら最短15分で借入できます。(※)
審査に必要な本人確認書類や収入証明書類もすべてWEB上で提出できるので、書類のコピーを用意したり、店舗に出向いたりする時間や手間が必要ありません。
※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります
上限金利が高い傾向がある
大手消費者金融の上限金利が年18.0%程度に設定されているのに対し、街金の上限金利は年18.0%〜20.0%に設定されているケースがあります。
たとえば、金利年18.0%と金利年20.0%で5万円を1年間借入した場合、利息の負担は1,000円ほど変わってきます。
5万円を1年間借入した場合の利息負担の違い
- 5万円×年18.0%=9,000円
- 5万円×年20.0%=10,000円
そのため、利息をなるべく抑えたい場合は、利用する街金の上限金利を事前に確認しておきましょう。
WEB完結で申込できない可能性がある
大手消費者金融はWEB完結での申込や契約、利用等が可能ですが、多くの街金では来店や郵送でローンカードや契約書類の受け取りが必要です。
- WEB完結
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申込から契約、借入まですべての手続きをWEB上で完結できるサービスを指します。お手持ちのスマートフォンで手続きが完結するため、店舗への来店が不要です。また郵送物が発送されないというメリットがあります。
来店や郵送でのやりとりは時間と手間がかかるだけでなく、店舗に入る様子や郵送物を見られれば、知人や家族にお金を借りることを知られる可能性もあります。
しかし、近年ではWEB申込に対応している街金も増えてきているので、公式ホームぺージなどで申込方法を確認しておくことが重要です。
借入方法や返済方法が限られる
街金は大手消費者金融のようにコンビニATMと提携していないケースも多く、借入や返済が店舗窓口や口座振込でしかできない可能性があります。
また、スマホATM取引などのカードレスキャッシングに対応していない場合もあり、少し利便性の低さを感じてしまうかもしれません。
- スマホATM取引
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サービス対象のATMにて、カードの代わりにスマートフォンを利用して、現金の出金や入金(借入や返済)をおこなえるサービスを言います。SMBCモビットでは、セブン銀行ATMとローソン銀行ATMにてSMBCモビット公式スマホアプリを利用します。
- カードレスキャッシング
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専用のローンカードを使用せず、スマートフォンやインターネットを使って借入・返済ができるキャッシングサービスを指します。
街金によって借入方法や返済方法の利便性が異なるので、事前に公式サイトなどでチェックをしておきましょう。
大手消費者金融よりも利用者が少なく情報を得にくい
特定の地域に密着して営業する街金は大手消費者金融と比較して利用者が少なく、WEB上で検索しても、口コミなどの情報を得にくい可能性があります。
たとえば、SMBCモビットの会員数は2022年3月時点で約57万人ですが、街金は10万人未満のところもあります。
他社との比較がしにくいため、商品選択に時間がかかる場合や情報の少ない金融機関から借入するのを不安に思う方もいるかもしれません。
大手消費者金融も街金も、相談窓口を設けているケースが多いため、不安な点がある場合は活用してみると良いでしょう。
街金の利用を検討する際に確認しておきたいこと
大手消費者金融とは異なる審査基準であったり、対面で相談できたりすることにメリットもある街金ですが、利用にあたって注意したい点もあります。
安全に借入するために、あらかじめ確認しておきましょう。

利用対象地域に住んでいるか
街金は地域密着の貸金業者であるため、利用対象地域に住んでいる方しか利用できない可能性があります。そのため、利用を考えている街金の利用対象地域を事前に確認しておくことが重要です。
一方、大手消費者金融は全国どこにいてもWEB完結で申込可能です。近くに街金の店舗がない方や、来店する時間がない方も便利に利用できます。
また、全国に設置されている無人契約機でも契約やローンカードの発行が可能です。
- 無人契約機
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消費者金融などが導入している、人と対面せずカードローン契約ができる機械が設置されている店舗のことです。オペレーターの電話によるサポートを受けながら契約を進められる点が特徴です。
電話での在籍確認や郵送物はないか

金融機関から融資を受ける場合、返済能力を確認する一環で、一般的に在籍確認が必要になります。
- 在籍確認
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申込者が申告された勤務先で実際に在籍しているかどうかを確認する手続きです。審査の一環であり、返済能力の確認はもちろん、本人確認のためにおこなわれます。
街金の在籍確認は基本的に勤務先に電話をする形でおこないますが、大手消費者金融では電話以外の方法で在籍確認をおこなうケースが多いです。
また、街金の場合は契約書などが郵送で送られることが多いですが、大手消費者金融は基本的に申込手続きがWEBで完結するため、郵送物が原則発生しないケースがほとんどです。
もし、「勤務先に連絡をされたくない」「家に郵送物を届けてほしくない」といった要望がある場合は、大手消費者金融の利用を検討する方が良いでしょう。
SMBCモビットなら原則電話による在籍確認と郵送物なし
SMBCモビットのカードローンは、WEB完結であれば原則電話による在籍確認はありません。(※)
また、契約書類などの書面発行が義務付けられている書類についても、電子交付を取り入れているため、WEB完結であれば原則郵送物も発生しません。
※ お客様のご状況によってはご希望に添えない可能性があります
金融庁に貸金業の登録をしているか
貸金業を営む場合、財務局長または都道府県知事に登録をする必要があります。ほとんどの貸金業者が健全に運営されていますが、中には登録せずに、貸金業をおこなう違法な業者もいるので注意が必要です。
借入を希望する貸金業者が違法業者でないか確認したい場合は、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で所在地や電話番号を入力して検索しましょう。検索結果が表示されれば、金融庁に登録された正規の貸金業者と判断できます。
違法業者を利用すると、「法外な利息を請求される」「違法な取り立てにあう」などトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
「審査なし」「誰でも借りられる」などと謳っているところは違法業者なので、絶対に利用しないでください。

よくある質問
Q.街金なら審査なしで借入できますか?
A.審査なしで借入できる貸金業者はありません。
もし「審査なし」「誰でも借入できる」などと謳っている場合は、貸金業法を遵守しない違法業者の可能性があります。
利用すればトラブルに巻き込まれる可能性が高いため、絶対に利用しないでください。
Q.街金と大手消費者金融どちらを利用したほうが良いですか?
A.利便性を重視するなら大手消費者金融を選択するとよいでしょう。
大手消費者金融の方が上限金利が低い傾向があり、借入や返済の方法も豊富です。最近では、カードを発行しなくてもスマホアプリを使って借入や返済手続きができるところも増えているため、ローンカードを持ち歩く必要もありません。
ただし、大手消費者金融の審査に通過できなかった場合は、審査基準の異なる街金に申込をすると審査に通過する可能性があります。
Q.街金ではいくらまで借りることができますか?
A.総量規制により、年収の3分の1までと定められています。
総量規制とは、クレジットカード会社や消費者金融を対象に定められた法制度で、返済能力を超えた過剰な貸付から消費者を守る役割を果たしています。
- 総量規制
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消費者金融やクレジットカード会社などを対象に設けられている法制度の1つです。返済能力を超えた過剰な貸付から消費者を守るために、「年収の3分の1を超える貸付の原則禁止」を定めています。
たとえば、年収300万円の方の場合、100万円を超えて借入することはできません。また、総量規制はあくまでも借りられる金額の上限であるため、審査結果によっては年収の3分の1近く借りられない可能性もあります。
利便性を重視するならSMBCモビットをご検討ください
街金も貸金業法に則って営業する正規の貸金業者ですが、大手消費者金融のように最短即日融資やWEB完結に対応していない可能性があります。
SMBCモビットのカードローンは最短15分で借入が可能で、WEB完結にも対応しています。(※)利便性を考慮するなら、ぜひ一度検討してみてください。
※お申込の時間帯や審査の状況により、融資完了までにお時間がかかる場合があります