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キャッシングの審査基準とは?通過するためのポイントを解説

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この記事の監修者

小林 恵

貸金業務取扱主任者、日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DC(企業年金)プランナー

みんなのモビット担当

関西学院大学社会学部卒。情報通信関連の会社に勤務の後、貸金業務取扱主任者資格を取得。セミナー講師や家計相談を中心に活躍中。近年ではオンライン家計相談も開催するなど、幅広いお客様のマネーに関する問題を解決している。

キャッシング審査では、申込者の基本情報や信用情報、他社借入などを考慮して総合的に返済能力を判断します。審査の結果、融資が可能と判断された場合は、実際にキャッシングサービスを利用できるようになります。

この記事では、キャッシング審査の基準や審査時の確認事項、不安があるときの対処法について詳しく解説します。

キャッシング審査に通過するための4つの基準

キャッシングの審査は申込者に「返済能力があるか」を判断するために必ず行われます。

キャッシング審査時に通過するための基準は以下のとおりです。

キャッシングの審査基準

  • 申込者の基本情報
  • 申込者の信用情報
  • 他社借入件数・借入合計額
  • 総合的な返済能力

キャッシング審査では、一般的にはスコアリング方式が用いられています。スコアリングとは、申込者の情報を数値化して、審査を簡略化する仕組みのことです。

基本情報の項目ごとにスコアが設定されていて、合計の数値が一定基準を満たしていた場合に審査通過するといったものです。

具体的なスコアリングの数値や、基準値は各金融機関によって異なります。

1.申込者の基本情報

キャッシング審査に申込をするとき、以下の基本情報の入力を求められます。

入力する基本情報の一例

  • 生年月日
  • 居住状況
  • 勤務先情報
  • 家族構成

それぞれキャッシングの審査を行う上で必要となる基本情報です。たとえば、各金融機関では、キャッシングサービスを提供する対象者の年齢を「◯歳〜◯歳まで」のように定めています。この条件を満たしていなければ、そもそも申込を行えません。

2.申込者の信用情報

申込者の信用情報は、返済能力を判断するにあたり重要な項目です。

信用情報

クレジットやローンの契約や申込、利用状況等に関する情報です。個人のお金に関する情報で、ローン契約の際には必ず確認されています。

信用情報では、クレジットカードや各種ローンなどの利用や返済実績が掲載されています。他社の借入があっても遅滞なく返済をできている場合は、大きな問題はありません。

ただ、過去に返済に遅れてしまった情報がある場合は、キャッシング審査で不利になる可能性があります。なぜなら、「また返済に遅れてしまうのではないか」と懸念されるためです。

遅延履歴があっても、法律でキャッシングが禁止されているわけではありません。そのため、審査に通過できるかどうかは各金融機関の判断になりますが、審査で不利になる可能性は高いでしょう。

3.他社借入件数・借入合計額

申込者の信用情報を照会すると、他社の借入状況や借入残高を確認できます。ここでは、申込者の他社借入状況・借入合計額を確認し、返済能力を見極めます。

例えば、年収300万円の人に100万円の借入がある場合、消費者金融では総量規制によってこれ以上お金を貸すことができません。銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、自主規制により融資不可となる可能性もあります。また、年収に対するローン金額が多い場合は、返済能力がない、あるいは低いと判断される場合があります。

他社に借入があることを理由に審査で断られることは少ないですが、件数や借入金額が多い人は、不利に働く可能性はあるでしょう。

他社借入があって審査に不安を感じている人は、金融機関各社に用意されている「簡易診断」を利用してください。ちなみに、SMBCモビットでは「お借入診断」をご用意しております。3つの項目を入力するだけで融資が可能かどうかを簡易的に判断しますので、お気軽にご利用ください。

4.総合的な返済能力

申込者の基本情報や過去の信用情報、他社からの借入件数・合計額を総合的に判断して、融資可能かどうかを判断します。その後、キャッシングの限度額をいくらに設定するかを決定します。

そのため、キャッシングの申込をする際に記載した希望額が必ず反映されるとは限りません。返済能力の判断次第では、「融資は可能ですが、◯万円です」といった形になる可能性もあります。

キャッシング審査が甘い事業者はない

審査に甘い事業者は存在しません。中には、「すんなり審査に通ったから、この会社は審査が甘いのではないか」と感じた経験がある人もいるのかもしれませんが、その理由は、たまたまその会社の審査基準に合致したからである可能性が高いです。

カードローンの審査において「甘い」という概念はほぼないといってもいいでしょう。そのため、「審査が甘い」と自ら謳っている事業者は存在せず、仮にあったとしたらそれは違法業者である可能性が高いです。

そもそも申込条件に合致する必要がある

キャッシングを行う貸金業者は、それぞれが独自の申込条件を設定しています。その条件を満たしていない場合、審査に通過できません。仮に申込んだところで審査の対象になりません。

例えば、SMBCモビットのカードローンの申込条件は「満20歳〜74歳の安定した収入があること」です。

ごく一般的な申込条件ではありますが、キャッシングを行う貸金業者の中には18歳から申込が可能な業者もあります。他にも、年金しか収入がない方は申込ができないところもあり、各社さまざまな条件があります。

審査基準は事業者によって異なる場合も

申込条件だけでなく、審査基準も各社によって異なります。そのため、消費者金融A社では審査に通らなかったが、消費者金融B社の審査には通った、というような事態も起こり得ます。このような経験から、申込者は「消費者金融B社の審査は甘い」と誤解してしまうことがあるのではないでしょうか。

しかし、実際は消費者金融B社の審査が甘いのではなく、申込者の属性がB社の審査基準にマッチしたことが要因である可能性が高いです。

貸金業者によって審査にかかる時間も異なる

申込先によって審査項目が異なるため、審査にかかる時間も異なります。

消費者金融のキャッシングにおいては、最短30分程度で審査結果が判明するケースが多いですが、混雑状況次第ではそれ以上の時間がかかることもあります。

キャッシング審査に通過するための確認事項

キャッシング 注意事項

キャッシング審査に通過するためには、上記の内容をきちんと実行しましょう。これらを実行すると、大事な時間を有効に活用できます。

信用情報に問題がないことを確認する

信用情報に遅延履歴などの異動情報が掲載されている人は、キャッシング審査に通るのは難しいです。

異動

異動とは簡単に言えば、ローン商品など返済に対して、(長期間の)滞納もしくは破産してしまった状態のことを指します。

ちなみに、「異動」と判断される基準は以下のとおりです。

信用情報に「異動」と掲載されるタイミング

  • 61日、もしくは3カ月以上の延滞した時
  • 複数回延滞してカード会社やローン会社が異動と判断した時
  • 自己破産や任意整理などの債務整理を行った時

過去に各種ローンやクレジットカード、携帯電話本体代金の支払いに遅延した記憶がある人は、信用情報を確認してみたほうがよいかもしれません。

なお、異動情報は、以下3つの信用情報機関に掲載されます。

信用情報機関

  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 日本信用情報機構(JICC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

全国銀行個人信用情報センターは主に、銀行が加盟している信用情報機関です。銀行のローンやクレジットカードを使用していた経験がある人は、ここに情報が掲載されています。その他の信用情報はCICもしくはJICC、または両方に過去の履歴が記録されています。

【信用情報開示請求方法】

信用情報機関開示手数料開示方法
株式会社シー・アイ・シー(CIC)インターネット・郵送:1,000円(税込)
窓口:500円(税込)
インターネット
郵送
窓口
日本信用情報機構(JICC)1,000円(税込)郵送
窓口
全国銀行個人信用情報センター(KSC)インターネット:1,000円(税込)
郵送:1,124円〜1,200円(税込)
インターネット
郵送

申込先の利用条件を満たしているか確認する

キャッシングの申込を行う金融機関ごとに、利用条件を設定しています。たとえば、以下のような条件が一般的です。

キャッシングの利用条件

  • 年齢条件(◯歳〜◯歳まで)
  • 安定した収入

たとえば、年齢制限では細かく「20歳〜74歳まで」などと定められています。このような利用条件が設定されている金融機関に対し、19歳の人は申込ができません。

安定した収入がある方に関しては、「申込者本人に安定した収入がある場合」と条件があると、専業主婦や無職などの本人に収入がない人は申込ができません。

このように、事前にキャッシング審査を申込む金融機関の利用条件を確認しておかなければ、そもそも申込ができないため、審査に通過できません。

本人確認書類・収入証明書類を確認しておく

キャッシング審査を行う際に、以下の必要書類が必要となります。

必要書類の例

  • 本人確認書類
  • 収入証明書類

本人確認書類は、申込者本人であることを証明するために必ず必要となる書類です。事前に確認しておきましょう。

また、借入希望額が1社から50万円もしくは複数者からの借入額の合計が100万円を超える場合は、収入証明書類が必要になります。もしも、収入証明書類が必要な場合、該当する書類を用意できなければ、キャッシング審査に通過できません。

監修者コメント

小林 恵

賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当

収入証明書は必ず最新のものを用意してください。例えば、SMBCモビットでは収入証明書として給料明細を提出する場合、直近2ヶ月分の明細が必要となります。古いものだと、現状の収入を正しく把握することができないためです。

キャッシング審査が不安なときの対処法

キャッシング審査に向けた対処法

キャッシングの審査が不安なときの対処方法について見ていきましょう。

1社ずつ申込をする

金融機関には1社ずつ申込をしてください。不安な人ほど、つい「複数社に同時申込して確率を上げたい」と考えるかもしれません。

申込履歴は、信用情報機関に一定期間登録されます。短期間に何社も申込をすると、収入と収支のバランスに問題があると判断される可能性があります。

そのため、1社ずつ申込をするようにしたほうが良いでしょう。

総量規制

消費者金融やクレジットカード会社などを対象に設けられている法制度の1つです。返済能力を超えた過剰な貸付から消費者を守るために、年収の3分の1を超える貸付の原則禁止を定めています。

「お借入診断」を利用してみる

審査に通るかどうか事前に確認をしてみたい人は、SMBCモビットの「お借入診断」の利用をご検討ください。

「お借入診断」では、年齢や年収、他社借入額を入力するだけで簡易的に審査可能かどうかを判断できます。あくまでも、簡易的な審査であるため、本審査の結果を保証するものではありませんが、1つの安心材料となります。

審査に通るかどうか、ある程度知っておきたいと考えている人は、ぜひ利用をご検討ください。

キャッシングの審査に落ちる主な原因と対処法

キャッシングの審査に落ちる主な原因は以下のとおりです。

キャッシング審査に落ちる主な原因

  • 申込先の借入基準を満たしていない
  • 総量規制の上限額まで借入している
  • 過去に借入金の返済が遅れたことがある

主な原因とそれぞれの解決方法について詳しく解説します。

申込先の借入基準を満たしていない

キャッシングを行う事業者は、それぞれ独自の借入基準を設定しています。その基準を満たしていない場合は、審査に通りません。

借入基準は大きく分けると申込条件と自社審査内で確認される基準の2つがあります。年齢などの申込条件は公開されているため、申込予定の金融機関でご確認ください。

しかし、審査基準については原則非公開となっているため、申込をして審査を受けてみなければ基準を満たしているかどうかわかりません。

【対処法】他社サービスに申込をしてみる

審査基準は公開されていないため、実際に申込をしてみなければ基準を満たしているかどうかわかりません。そのため、他社のサービスに申込をしてご自身が基準を満たしているかどうかを確かめるしかないでしょう。

申込をした事業者の基準を満たしていないことが原因であれば、その他へ申込をすることで審査に通過できる可能性はあります。実際、消費者金融Aの審査は落ちたけど、Bの審査は通ったということが起こり得ます。ただし、信用情報に問題がある場合は審査に通る可能性は低いため注意しましょう。

総量規制の上限額まで借入している

総量規制の詳細

キャッシングは総量規制の対象となるため、他社借入を含めて総量規制の上限額まで借入している場合は、これ以上の借入は不可能になります。したがって、審査を通過することはできないでしょう。

総量規制

消費者金融やクレジットカード会社などを対象に設けられている法制度の1つです。返済能力を超えた過剰な貸付から消費者を守るために、「年収の3分の1を超える貸付の原則禁止」を定めています。

【対処法】キャッシング以外の借入方法を検討

すでに総量規制の上限まで借入している場合は、キャッシング以外の方法も検討してみてください。

例えば、家族や友人に相談をしてお金を借りる方法があります。また、クレジットカードのショッピング枠で代替する方法も有効です。ショッピング枠を現金化することはできませんが、商品の購入を検討しているのであれば代替可能です。

クレジットカードの利用は「借入」になるのか?

クレジットカードを商品購入などの際に利用することは、「借入」ではありません。なぜなら、直接カード会社からお金を借りるわけではないからです。

クレジットカードのショッピング枠は、総量規制の対象外であるため年収の1/3を超えていても問題ありません。

過去に借入金の返済が遅れたことがある

過去にローンなどの返済が遅れてしまった経験があると、信用情報機関にその情報が登録されています。過去の遅延履歴が情報として残っている場合は、審査に通る可能性は低くなってしまいます。

【対処法】ローン・キャッシング以外の方法を検討

信用情報に滞納情報などが記載されていると、ローンやキャッシングの審査に通ることが難しくなるため、その可能性がある場合にはキャッシング以外の方法を検討してください。

たとえば、家族や友人に相談してみたり、不用品を売却したりすることで対応できる場合もあるでしょう。

よくある質問

Q.はじめての申込でどの程度借入できますか?

A.審査結果によります。

申込の際に、借入希望額を申告しますが、希望どおりに利用できるとは限りません。申込者の年収や信用情報、返済能力などを総合的に判断され、利用可能枠が設定されます。

Q.キャッシング枠の増枠・減枠は可能ですか?

A.状況に応じて可能です。

キャッシング枠の利用に際して、「増やしてほしい」あるいは「使い過ぎてしまうから減らしてほしい」といった要望にもお応えできます。ただし、増枠の場合は改めて審査が必要となり、結果次第では増枠できない可能性もあるため注意してください。

まとめ

キャッシングはSMBCモビットのカードローンをご検討ください。

キャッシング審査では主に、申込者の基本情報や信用情報、他社借入状況などを考慮し、返済能力があるかどうかを総合的に判断します。審査の結果、融資可能と判断された場合は、申込者の返済能力や信用度に応じて利用可能枠を決定します。

キャッシング審査に、少しでも不安な部分がある人は、まずSMBCモビットの「お借入診断」をご利用ください。

「お借入診断」を行った結果、「ご融資可能と思われます」と出た場合は、キャッシング審査に通る可能性があります。