消費者金融で一度でもお金を借りるとマズイ?デメリットと正しい借り方を解説
この記事の監修者
小林 恵
貸金業務取扱主任者、日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DC(企業年金)プランナー
みんなのモビット担当
関西学院大学社会学部卒。情報通信関連の会社に勤務の後、貸金業務取扱主任者資格を取得。セミナー講師や家計相談を中心に活躍中。近年ではオンライン家計相談も開催するなど、幅広いお客様のマネーに関する問題を解決している。
消費者金融からの借入はよくないことで、利用するのは怖いなどと否定的な意見をよく耳にします。しかし、その否定的な考えには、「何となく危なそうだから」といった曖昧な印象で判断している部分もあるのではないでしょうか。
利用にあたって留意しなければならない点はありますが、計画的に利用することで多くのメリットを享受することができます。
今回は、「消費者金融から一度でも借りたらよくない」と思われてしまう理由や、安全に利用するための注意事項などについて詳しく解説します。
コラムの目次
消費者金融から一度でも借りると「まずい」わけではない
消費者金融からの借入に対し、後ろめたさを感じてしまう方も多いと聞きます。しかし、消費者金融は、貸金業法という法律に従って適性に融資をしている民間企業です。
また、生活を営む上でお金は必要不可欠なものです。ときには、冠婚葬祭や引越しなどで生活資金が不足してしまうことは、誰にでも起こり得ることです。
そういった際に、より身近にお金を借りられるのが消費者金融です。
消費者金融から一度でも借りるとよくないと言われる原因
消費者金融から一度でもお金を借りることに対し、「あまりよくないこと」と言われたり感じたりしてしまう原因としては、主に以下のとおりです。
消費者金融のイメージ
- ネガティブなイメージを持たれているため
- 「お金を借りる」こと自体に後ろめたさを感じている方が多いため
ネガティブなイメージをもたれているため
2020年に全国銀行協会が実施した調査によると、83.9%もの方が「消費者金融は必要があっても絶対に利用しない」と回答しています。また、「借りたくはないけど、他の選択肢がなければ」という回答と合わせると94.4%の方が否定的な考えを持っています。
参考:全国銀行協会|銀行カードローンに関する消費者意識調査(P5)
上記のとおり、非常に多くの方が「消費者金融を利用したくない」と考えています。そのため、周囲の意見や雰囲気によって「消費者金融は一度でも借りてしまうとよくない」と思われてしまいます。
「お金を借りる」こと自体に後ろめたさを感じている方が多いため
そもそも「お金を借りる」といったこと自体に後ろめたさを感じてしまうことも、消費者金融から一度でも借入するとよくないと言われる原因です。
働いていれば、毎月給与を得て、その収入の範囲で生活をするのが一般的です。そのため、「他者からお金を借りて生活をする=自分の自分の身分や能力を超えたぜいたくな生活を送っているのではないか」と考えてしまうのかもしれません。
結果的に、「お金を借りること=悪いこと」と判断されてしまうため、消費者金融からの借入に対して後ろめたさを感じてしまうようになるのではないでしょうか。
消費者金融を利用しても「問題ない」と言える理由
「消費者金融から一度でも借入をするとよくない」という意見がある一方で、「消費者金融を利用しても問題ない」と言える理由もあります。その理由は主に以下のとおりです。
消費者金融の利用が問題ない理由
- クレジットカードやローンと根本的には変わりない
- 多くの方が「キャッシング」の利用経験がある
- 消費者金融は申込者の「返済能力」を判断して融資をする
1.クレジットカードやローンと根本的には変わりない
消費者金融は「お金を借りられるサービス」であり、その根本はクレジットカードやローンと変わりありません。
たとえば、クレジットカードを買い物に利用する場合は、「代金立て替えサービス」です。各種ローンは、目的のものを入手するためにお金を借りられるサービスです。いずれもお金を借りているという部分では、非常に近い意味を持っています。
それぞれ細かい法律やルールは違っても、お金を借りる(借金をする)という事実に変わりはありません。
また、実際にローンを組んだ経験があったり、クレジットカードの利用経験があったりする方はとても多いです。そのため、その他の借入と同じである消費者金融のみが「問題あり」と言われてしまう合理的な理由はありません。
2.多くの方が「キャッシング」の利用経験がある
2020年に金融庁が調査したデータによると、18歳〜70歳の方で何らかの「キャッシング」の経験がある割合は約59%であり、半数を超えています。
キャッシングとは「お金を借りること」のことを指し、具体的には以下のような方法があります。
- キャッシング
-
現金を借入できるサービスの総称です。クレジットカードのキャッシング機能やカードローンなどが該当し、コンビニや銀行のATMやインターネットなどを利用してお金を借りられるサービスのことです。
キャッシングの種類
- クレジットカードのキャッシング
- カードローンのキャッシング
いずれのキャッシングサービスも、現金の借入であることに変わりはありません。借入先については、クレジットカード会社や銀行、消費者金融などの違いがあり、サービスの内容も若干異なる場合があります。
しかし、お金を借りるサービスであることは各社で共通しています。よって、他の金融機関からの借入も消費者金融からの借入も大きな差異はなく、安心して利用できます。
3.消費者金融は申込者の「返済能力」を判断して融資をする
消費者金融は、誰にでも安易に融資をするわけではありません。申込者の返済能力を調査した上で、「返済能力がある」と判断された場合のみ融資をします。また、定期的に利用者の与信情報などを確認し、返済能力の有無を確認しています。
もちろん、利用者自身で返済能力を判断し、返済できる範囲内で消費者金融を利用することはとても大切です。
はじめてのカードローンならSMBCモビットがおすすめ
はじめてカードローンを利用する際は、SMBCモビットをご検討ください。
SMBCモビットは多くの方に安心して利用していただけるように、様々なサービスを提供しています。
たとえば、スピーディーな審査により最短即日融資が可能です。また、原則として勤務先や本人への電話連絡なしで審査を実施することができます。
審査が不安な方のために、お借入診断により、融資可能かどうかを簡易的に判断できるサービスの提供をしています。
初めてカードローンを利用される方や、消費者金融の利用に不安を感じている方でも安心して利用できるサービスが充実しているため、ぜひご利用をご検討ください。
消費者金融を利用するメリットとデメリット
消費者金融を利用するメリット・デメリットについて解説します。
メリット
メリット
- 最短即日融資を受けられる
- 誰でも手軽に利用できる
- 少額融資に向いている
1.最短即日融資を受けられる
消費者金融は、最短即日融資を受けられるため、緊急の入用にも対応できる点がメリットです。
たとえば、給料日前に急にお金が必要になった場合、消費者金融に申込をすれば最短でその日のうちに融資を受けられるため、すぐにお資金の用意ができます。
また、すぐに利用する予定がなくても事前に消費者金融と契約をしておくことで、急にお金が必要になった場合にすぐに借入できるのもメリットです。契約だけして利用していなければ、手数料が発生することもないため、万が一の時のために契約しておくこともおすすめです。
2.誰でも手軽に利用できる
消費者金融は、各社の利用条件を満たし、審査を通過していれば誰でも手軽に利用できるのがメリットです。借入金の使途も定められていないため、生活費や学費、交際費など様々な場面で利用できます。
ちなみに、SMBCモビットの利用条件は以下のとおりです。
利用条件
- 満20歳〜74際の方
- 安定した収入がある方
上記条件を満たしていれば申込が可能になっています。
3.少額融資に向いている
消費者金融は少額融資にも向いています。たとえば、「給料日までに数千円〜数万円程度お金を借りたい」といった場合に、必要な分だけを借入できるのがメリットです。
多くの消費者金融は千円単位での借入が可能であるため、無駄なく借入できます。
デメリット
デメリット
- 目的別ローンなどと比較して金利が高めに設定されている
- 支払い遅延時のリスクが大きい
1.目的別ローンなどと比較して金利が高めに設定されている
前提として、貸付金額に対して設定できる金利は法律で以下のように定められており、各カードローン会社は申込者の状況に応じて金利を設定します。
借入金額 | 上限利率 |
---|---|
10万円未満 | 年率20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年率18.0% |
100万円以上 | 年率15.0% |
上記をふまえると、カードローンの金利は自動車を購入するためのローンなど目的別のローンと比較して金利が高い傾向にあることが分かります。
ローンの種類 | 上限金利 |
---|---|
消費者金融カードローン | 18.0%程度 |
銀行カードローン | 15.0%程度 |
目的別ローン | 5.0〜10.0%程度 |
2.支払い遅延時のリスクが大きい
万が一返済日に遅れてしまった場合は、以下のようなリスクが発生します。
支払い遅延時のリスク
- 遅延損害金の発生
- 個人信用情報への異動情報登録
万が一、返済に遅れてしまうと通常よりも高い利率で計算された遅延損害金が発生します。遅延損害金の利率は、多くの場合借入金額に関わらず20%程度となっています。
また、長期間の延滞は個人信用情報機関に異動情報が登録されてしまいます。これにより、クレジットカードや今後のローン契約等に大きな影響を与える可能性があります。
監修者コメント
小林 恵
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
カードローンに限らず、クレジットカードや携帯電話の料金の支払いが遅れてしまうと、同様に遅延損害金が発生したり、個人信用情報に異動情報が登録されたりするリスクがあるので注意してください。
消費者金融を利用する際の注意事項
消費者金融を利用する際は以下のことに注意してください。
注意事項
- 利用計画を明確にしておく
- 返済日に遅れないように管理する
- 必要最小限の範囲で借入をする
1.利用計画を明確にしておく
お金を借りた場合には、必ず返済をしなければなりません。そのため、利用時点で明確な返済計画を立てておくことが大切です。
何のためにいくら必要なのか、借入金に対して毎月いくら返済できて、どのくらいの期間で完済できるのか。また、無理なく返済をできるかどうか、といった点について確認しておくことが大切です。
2.返済日に遅れないように管理する
消費者金融に関わらず借入をすると、約束の返済日までに決められた金額を返済しなければなりません。
何らかの理由で返済日に支払が遅れてしまったり、忘れてしまったりすることがないように管理しておかなければいけません。
3.必要最小限の範囲で借入をする
カードローンは契約額の範囲内であれば、自由に借入ができますが、必要最小限の範囲内で利用するように心がけてください。
たとえば、契約極度額が50万円であれば、50万円をすぐに借入して使うことができる状態になります。すると、このお金が自分のものであると勘違いして、気が大きくなり使いすぎてしまうかもしれません。
消費者金融から借りるお金はあくまでも「借金」であるため、必ず返済しなければいけないお金であることを念頭においておきましょう。その上で、必要最小限の利用にとどめておくことが大切です。
消費者金融から安心してお金を借りる方法
消費者金融から安心してお金を借りる方法は、以下のとおりです。
安心して借りる方法
- 貸金業登録をしている消費者金融を選ぶ
- 返済シミュレーションを参考に返済計画を立てておく
1.貸金業登録をしている消費者金融を選ぶ
消費者金融を謳っている業者であっても、貸金業登録をしていなければ違法業者です。消費者金融などの貸金業者は、必ず貸金業登録をしなければいけないと定められているためです。
もし、あまり見聞きしたことがない消費者金融に申込を検討している場合は、以下から貸金業登録の有無を確認してください。
会社名、電話番号など知り得ている一部の情報のみの入力でも確認できます。万が一、貸金業登録を確認できない場合は、申込は慎重になるべきです。
2.返済シミュレーションを参考に返済計画を立てておく
消費者金融を利用する際は、事前に返済シミュレーションを参考にして明確な返済計画を立てておくことが大切です。
何らかの事情で突発的にお金が必要になった際、頼りになるのが消費者金融ですが、何の計画も立てずに利用してしまうと返済不能になる可能性があります。
そのため、以下の返済シミュレーションを利用して事前に返済計画を立てておきましょう。
返済計画を立てる際のポイントは以下のとおりです。
返済計画のポイント
- 借入希望金額
- 毎月無理なく返済できる金額
- 完済までの期間(返済計画)
上記のことを意識して返済計画を立ててみてはいかがでしょうか。
初めてのカードローン利用はSMBCモビットをご検討ください
「消費者金融から一度でも借りたらよくない」などと思われてしまいがちですが、賢く活用できれば様々な場面で役立つサービスです。緊急な入用や生活費、教育費といった様々な場面で消費者金融が頼りになるのではないでしょうか。
SMBCモビットのカードローンは、WEB上から簡単に申込ができる上に、勤務先や本人への電話確認を原則なしにできます。また、郵送物も避けられるため、「家族などに消費者金融の利用を知られたくない」といった方にも向いています。
監修者コメント
小林 恵
賃金業務取扱主任者 みんなのモビット担当
カードローンと契約したからといって、必ず借入をする必要はないです。緊急でお金が必要になった時に備えて、契約をしておくという方も多いので、ぜひ有効に活用してください。